徒然なるまま

2025 '25,1 '25,2 '25,3 '25,4 '25,5
2024 '24,1 '24,2 '24,3 '24,4 '24,5 '24,6 '24,7 '24,8 '24,9 '24,10 '24,11 '24,12
2023 '23,1 '23,2 '23,3 '23,4 '23,5 '23,6 '23,7 '23,8 '23,9 '23,10 '23,11 '23,12
2022 '22,1 '22,2 '22,3 '22,4 '22,5 '22,6 '22,7 '22,8 '22,9 '22,10 '22,11 '22,12
2021 '21,1 '21,2 '21,3 '21,4 '21,5 '21,6 '21,7 '21,8 '21,9 '21,10 '21,11 '21,12

'25/  5/10  今週は田植え準備、代掻き

 今年の田植えは去年、一昨年よりザックリ10日間前後、早めた。
元々亡父が田んぼをやっていた頃、田植えは5月連休の歳時記みたいなものだった。周囲でも今ほど離農家が多くなく休耕田もあまり目に付かない10数年程前は、5月連休となるとそちこちで帰省する孫子達の応援も当てにし(!?)
 周辺の田んぼはワイワイと賑やかだった。

 稲刈りイベントも似たようなものだったが労力としては当てになるようで、ならなくも無いか( ´艸`)。いづれ一日仕事で終わらせた後は、定番のBBQ!と。
 多分、各農家それぞれ違った催しを構えてそれなりに賑やかなイベントだった。今や記憶としてあるだけだが。

 そんな春イベント田植えは週明け12日。去年は20日だったので10日弱早めた恰好か。そもそもというか亡父健在時は5月連休設定が多く、田んぼのある地区の中では早い方で、時には一番早く田植えを行うパターンが続いていた。
 春の一大イベントを早めに済ませられてホッとするのも良いのだが、どうもあまり早く済ませると穂の孕みも早く、スズメが我が家の田んぼに定着してしまう気が…連中は最初に見つけた餌場に執着するようなのだ。

 自分が耕すようになって田植えタイミングは徐々に元に戻して来たんだが、スズメ対策も意外と案山子が効いている様で、当初は自分も半信半疑だったのだが、案山子を使うにあたって少し手を加えた。と云うのはなるべくリアルに!しかも時々動く様に!動くと言ってもそんなに凝ったわけではない単に極力軽く作った。
 本体も頭も発泡スチロール。頭部は百均で売っているウィック用なのかな、その頭部分を組み合わせて風が吹けばクルリと動く!てな風に。

 これは効いたような気がするなァ、選挙時期のある日選挙カーが通り過ぎる時に、田んぼ作業者と間違ったか、声をかけてくれましたからねぇ。その案山子を2体使うようになってから、スズメたちは近寄らなくなった気がする( ´艸`)
 とにかく稲穂が形成され、ミルク状の米の元が穂に蓄積され始めると間もなくスズメは啄み始める。多分そのタイミングの田んぼを見つけると「我が食卓」と居付いてしまうのかもね。

 サテ我が家の田んぼが有る区域でも10年前に比べれば、田んぼ作付け農家は半減どころか1/4に減り、ここ数年加速度的に減って来た感じ。世間様では米価高騰が、今年も!と毎日の様に取り上げられるが、この生産者減少の影響はたまにしか、しかも定量的には報じられない。勿論報じ側に米作の生業者はいないだろうし。
 少し考えればわかる事だが、生産者減少はそのまま収穫米の量も減るけれど、米作を辞めた生産者はそのまま消費者、米の購入者となるわけなんだよね。

 離農したそれまでの生産者はJAなり集荷業者に出荷していただろうし所謂「縁故米」も供給していたかもしれない。つまり離農が増える事は生産量、集荷量が減るだけでなくその分消費量増大にもなり、生産者減少は生産量減少+消費量増大の影響が出ます。生産コストより米を買う方が軽く賄える経済合理性という判断と営農者の高齢化!担い手無しという世情ですかね。

 数日、数週間、数食だけのインバウンド影響云々よりこっちの影響の方がデカそう。そんな単純な見方を報じたメディアは見ない、ただひたすら今週も米代が上がったと。「何故」を素直に言わない農水省、JA。
 自らの離農と言うか農業よりは「金勘定」と…無駄に肥大する組織とか権力保持の自己保存本能恐るべしですから。   

'25/  5/3  連休は、春の田んぼ作業に

 世間様では今週明けから五月連休・ゴールデンウィークかな。
確かに、この爺とて会社員時代はまとめて連休として休めるこう云う期間が楽しみでもありました。ただ先輩OB曰くの「サンデー毎日」状態に馴れてしまうと、楽しみ期間と言うよりはわずらわしさも感じるワケで・・・

 何せ当時の社会人。生徒・学生の様な春休み・夏休み・冬休みの様なまとめて取れる連休は少ないわけですからねぇ。ただ、今現在は多様な勤務体制とかも有るようなので、当時の連休待ち遠しい!というような層は、多少変わって来てるのかもしれませんがね。ワイドショーでは11連休てな方も居る様で・・・

 今現在の様に、農業も生業の一つとなっている身では、このゴールデンウィークは農繁期突入ですからねぇ。既に畑は半分近く種蒔きも進んでいるし、田んぼは畦畔草刈り・施肥・クロ塗り・給水路の整備等々、この期間やらなければならない作業項目が目白押し。

 ここ2週間程、風邪なのか、何らかの感染症なのか、いづれ行きつけクリニックさんでの検査では、コロナではないしインフルでも百日咳でも無いてな診断後、2週続けて種類の違う抗菌剤やら、諸々処方されて、大分楽にはなったものの全快モードとは言いかねる。作業負荷も控えつつと言う事でこの春先の農繁期、宿題が積み重なる。

 ま、それなりの作業負荷を心がければ何とかなるか、このゴールデンウィーク期間やるべきことを、やれる範囲でオーバーワークにならない程度にこなしていかないと!今年の田植えイベントは5/12設定。それまでにそれなりの準備作業を積み重ねて行かないと、田植えにはなりませんからねぇ。

 昨年来、何かと米価高騰話題が多い。確かに買って食べるには、他の食品も値上がりしているけれど群を抜いて値上り幅は大きい。ただ考えて見ればこの30年近く米価は天候不良凶作年とかを除けばひたすら下降トレンド。それが元に戻っただけとも!。何故米だけが毎年安くならんといかんの!?それまで安くなって来た部分は誰かの懐に入って行ったんでしょうか!?。

 身の回りだけを見ても下降トレンドの始まりと今を見れば中山間稲作農家は半減どころか1/4程度に減っている。大規模集約化の方向で、生産量自体は大規模化農家や法人組織が有る程度の収量を支えてはいるが、所謂中山間農家自体、米だけじゃ生活できないし、後継ぎ無く、作付け自体をやめて行く流れは止まらない。収穫量総量は下がってしまうよね。

 「日本奥地紀行」を著したイザベラバードが書き残した文章では、田舎の隅々まできれいに耕された日本の農村風景が賛美されていた。勿論現代の様な様々な産業の発達も乏しく、食うための農業従事がごく普通の時代。現代環境とは全く違う。経済合理性から考えれば今の時代、小規模、零細稲作など存続する意義は見出しにくい。 でもねぇ・・・

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