徒然なるままに

2011

'11,1 '11,2 '11,3 '11,4 '11,5

2010

'10,1 '10,2 '10,3 '10,4 '10,5 '10,6 '10,7 '10,8 '10,9 '10,10 '10,11 '10,12

2009

'09,1 '09,2 '09,3 '09,4 '09,5 '09,6 '09,7 '09,8 '09,9 '09,10 '09,11 '09,12

2008

'08,1 '08,2 '08,3 '08,4  '08,5  '08,6  '08,7  '08,8  '08,9  '08,10  '08,11  '08,12 

'11/ 05/ 29  高齢機は修復・延命の労わりを。

 機銘板を見ると旧電取法の逆三角形▽に〒マークが入った「甲種電気用品」マークで
【91-16676】と表示されているので、もはや30年も前に作られた機械なのだろう。
 リョービ製ソリダイカンナL−80。刃の幅は80mmサイズなので、まぁプロ用というよりは日曜大工用的なカンナだと思う。既に廃番機種で今はリョービではこの類の後継は揃えておらず、プロと言われる方々はマキタ製のものが定番なようだ。刃幅は狭いが、その分消費電力も少なく540Wという電力消費は木楽庵の電源事情には都合がいい。

 本来はスカーフとか曲面を整えるのが主用途なのだが、丸太の荒皮を剥ぎその下の甘皮剥きとか表面を削るのに重宝しかなり酷使してきたと思う。何度か刃も砥ぎ使ってきたがしばらく前から回転が重くなり、異音もし始めていた、回転刃の軸受けを見たら、ベアリングのボールを保持する部分が破損しボールが1個遊んでいた。
 破損したボールの保持板の破片を取り除き、オイルを注したら異音も消えなんとか普通っぽく使ってきたものの、マタマタ異音が発生!回転も重苦しく回るようになって、モワ〜と煙まで・・・特有の電気機器の焦げるにおい。傷めたベアリングはやはり交換しないと、モーター負荷が大きくなりそこの煙だろう!?

 よく見てみるとさすがにこれはヤバイ、直せるものならちゃんと部品交換してやらないと!。回転刃の次はモーター軸受けが焼きついている。まずは回転刃部分のベアリング探し。計ってみると内径9mm、外形30mm、厚み9mm6200サイズというのが合いそうだ。ネットで探してみると、意外にホムセンでも入手可能なようだ、コメリのネット発注が簡単、まぁ普通のネット通販の様に翌日には届くわけではなくて1週間程の時間はかかるが、近所の店舗で受け取れ送料もかからない。で、まずはこれを調達。その間にバラして、掃除と固着部分をナントカし部品着を待つ。という算段だったが、モーター軸受けの焼きつきはここも軸受けベアリングが同じように破損。既に回転刃のベアリングは届いていたが、モーター部分はもう少し小径。同じように計ってみると内径7mm、外形22mm、厚み7mm627サイズというのが合いそうで、これもコメリカタログで普通に扱っている。で追加発注。う〜ん又1週間待ちかぁ。
 まぁこういうキカイものの道具類は30年も経てばそれなりに弱ってくるだろうし、修復できるものならちゃんと直してアブラも注しながら労わってやらんとなぁ・・・  

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江川紹子氏Teitterより:
   検察は、服役中だった水谷氏を訪れ、筋書きに沿った供述調書を作成。水谷氏はやむなく川村氏に合わせた、という。もっとも水谷氏も佐藤福島県元知事の裁判で”不明朗”な証言をした過去もある。5000万円はどこに行ったのか?そして、もう一回の5000万円授受はあったのだろうか?(了)
2時間前 19)検察側は2回にわたって5000万円を大久保・石川両秘書に渡されたと主張している。物証は乏しく、証言内容に不自然に思われる点があっても、4人の証人を並べることで、それは立証されたかのように報じられてきた。しかし、水谷証言で真相が分からなくなってきた。 2時間前

水谷功元会長と大塚運転手
今日は水谷功元水谷建設元会長と東京支店の運転手だった大塚運転手の尋問が行われた。
大塚運転手は問題の平成16年10月15日に全日空ホテルに川村社長を運転して連れて行ったかどうかが焦点だ。
本人は記憶が無いといい全日空ホテルに連れて行ったことはあるが平成17年以降だと記憶していると答えた。
しかし調書はその日に連れて行ったかのような調書になっている。
弁護士が問いただした。
@ 何度もその日に行ったかどうかわからないと言ったの結果としてその日に連れて行った調書にされてしまった。
A 調書に署名するように迫られた仕方なく署名した。
と証言し調書について腹を立てていると証言した。
午後は水谷元会長の尋問である。
一度、鈴木宗男事務所でハプニングでお会いしたことはあるが改めて見ると迫力あるなと感じた。しかしどこか憎めない愛嬌を感じさせる方だ。
今日の証言のポイントは以下の通りである。
@ 水谷建設では裏金を渡す時に見届け人を付けないことは通常は無い。
A 指定人以外の人間が来た時にはその場で確認の電話を入れるのが普通である。
B 金を出して2日も間を置くことはあり得ない。
C 成功報酬で支出することはあるがそれ以外では意味が無い。
D 川村社長に親しい女性がいたのでそちらに支出したのではないか。
という点が引き出された。
なぜ川村社長は嘘を塗り固めなければならないのか。早く真実が知りたい。

 陸山会事件として小沢一郎議員の秘書2人と石川議員の裁判が進んでいる。評論家の江川紹子氏は公判傍聴を続けている、上記は彼女のTwitterまとめの転載。

 報道では、【「水谷建設の社長が1億円を不法献金した。」と供述した!!】という検察側証人の内容だけが報道され、その供述の信憑性は疑いがある、と言うような弁護側の上記供述内容は報道されない。
 この日の報道は布川事件の最高裁判決報道でマスキングされたかの様子。 検察取調べの可視化は進み始めたようだが、まだまだ検察サイドに寄添う報道姿勢は変わる兆しもない。
 何時もながら長いものには巻かれろ。というのか体制に提灯を持つマスメディアが流す情報に蝕まれ続けている。同じ根を持つ原発報道も、単に現政権と東電、官僚の不作為だけではなくて、このメディア報道は作為すら感じさせる。
 むしろ事実に忠実な情報は、 取材能力的に組織だったメディアよりはソース量の絶対量は少ないはずだが、本来は持ち続けなければならないジャーナリスト魂というのか、その執念に忠実な行動が、マスメディアの情報量をカバーしているようだ。これらマスメディアのあり方に居た堪れなくなったか、そこからスピンアウトしたジャーナリストが発するネット情報のほうが結果的に正しい事の方が多いのは事実だろう。

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原子力村、廃村!?
東電をスケープゴートにして内閣も、保安員も逃げ足モードに入って来たか?
福島の小中学校校庭の汚染土入替えに補助金。:【下野新聞】
5月23日、福島県の父母が文科省に児童の被曝許容量緩和を撤回要求した際、文科省は雨の降りしきる文科省の中庭で対応したという。:【田中龍作ジャーナル】
 まるでお上がお白州で裁きを言い渡すシーンみたいなものだ。こんな高慢さが変化してきたのか週末には一転して、20mSv/yという根拠も疑わしい被ばく量緩和を変えて来ている。「表土は下に埋め込め」とか言ってきた校庭の汚染土処理も一転。
 今までのけ者扱いで排斥されてきた、京大原子炉実験所助教の小出浩章氏やら中大教授の武田邦彦氏ら、今の原発推進の反対識者が国会の委員会という公開の場で証言するに至り、さすがに「みのもんたの番組」には出ないが、TVでも取り上げられるようになって来て今までこれが正しいと言い続けて来た論理の破綻が公に認知されて来たという事か。逆に彼らが取り上げられる番組かそうでないかによって良識ある放送なのかそうでないかという事も峻別されている様にも見える。

'11/ 05/ 22  こんなに加工精度が悪かったか!?。

 ログキャビンを作ろうとした時にもっとも参考にしていたのはB・アラン・マッキー著「エコロジカル ログビルディング」という本だった。
 現実に作り始めて、少しして知人の所に言った折「それだけじゃダメだよ・・・」と紹介された参考書は地球丸の「手作りログハウス大全」というヤツだった。
 どうもプロの方々にはアラン・マッキー系はあまり評判は良くないのかもしれない。「・・・シロウトがログをやってみようかな・・・という気にはさせる本だ」とか言われる方もいるようだ。ま自分としては刷り込みかどうか分らないが、確かにやる気にさせる著作だと思う。手にとって読み始めた時に感じた「リチャード・バック」的なある面では哲学的な想い。というかそこに惹かれたのかもしれない。

 その様に紹介されたログハウス大全のような分りやすい参考書ではない。こちらはカラー写真は豊富だし、一見分りやすいポンチ絵の図解部分とか、あまり考え込まないですむ。要はこれはハウツー本的。
 先の「エコロジカル・」とは質が異なるどちらもノウハウは充分書き込まれていると思うのだ。ただそれは良く考えて読み取らないと受け取り手の得られるものは大きく差が出るような気がする。
 今回はキングポストと登り梁の接合部とか45度でホゾを組み合わせる加工部でつまづいた。「ログハウス大全」に書かれた角度決め冶具をあまり考えもせずにその分りやすそうなポンチ絵そのままに作って使ったらこれが思わぬトラップ(苦笑
 ま、詳細は画像ページで・・・

プロの方々にはあまりウケが良くなさそうな「アラン・マッキー」。著作本も精神論臭さというか、フィロソフィーの押し付けと感じるせいなのか?彼の下、或いは影響の強い彼の地で修行なりスクールで学んだという日本のビルダーが多いせいで、神格化されすぎてることへのやっかみか分らないが、そういうプロと称するビルダーも、あまり参考にしたくなさそうな彼らが確立したビジネススタイルを標榜している様に見えるのも面白いところ。

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   衆議院「文部科学委員会」

 5月18日〜主に今回の福島原発事故における放射線撒き散らしの影響に関して論議されている。仕切りは田中真紀子氏だけに武田邦彦氏が呼ばれているのを見ても今の内閣擁護議論で済ませることは無いと思う。勿論御用TV局が報じることはないが。
自分の通信環境が悪いからかどうか分らないが、3分くらいで途切れてしまい都度つなぎ直して、見続けた。
 リンクはこちら⇒「衆議院インターネット審議中継」の中で「文部科学委員会」は5月18日と20日に開かれています。

参考人の一人は自身のブログで書いている。
【でも、私は、こんな無意味な議論をして、除染の対策をとらず、子供達が人体実験を受けているという状態はまったくナンセンスと思いました。】
 別な参考人は、甲状腺ガンの発生は、通常10万人に3万人。それが仮に「100mSv/yを浴びて増える甲状腺ガン患者は500人程度」と軽く言う。
 さてこれから何年影響が続くのか東日本で1000万人に影響が及べば5万人のガン患者という事ですねぇ、まぁこの人たちにとっては500人はOKで5万人ならダメというわけでもなさそうで単にどうせ全ての人の内30%はガンで死ぬんだしそれが0.5%増えたって大したことないじゃない。騒いで、避難だ!疎開だ!賠償だ!補償だ!なんて金がかかってめんどくさい事より、どうせ影響が現れるのは「直ちに」ではないのだから、という論理ですから。
 これら中央でセイジゴッコに明け暮れる人間にとって事故と人の生き死には判断材料にする数字遊びの一つだけか・・・
確かにこれじゃ「人体実験」の様相。

 福島県は広い範囲で被ばくし、他県でもホットスポットが点在して確認されている。すでに原発以遠30kmを少し越えた地点で「飼っているウサギに耳のない子ウサギが生まれた」という現実も画像掲示板でうったえている。
 ま、この「耳のないウサギが生まれた!!」と原子力村、村民に持ち込んで掛け合っても「因果関係が証明されない」とか言って門前払いかもしれないが、初動対応のまずさと意図的に情報を流さない、単に「問題ないレベル云々」と言われても、このままでは信頼のなくなったこのクニの政府が出す情報をどのように受け留めればいいのか殆どが疑心暗鬼の状態がクリアーになる事はないだろう。そういえば、このごろ「デマに惑わされないようにしよう」というCMが流れなくなったのはそんなことからじゃないよねぇ。(苦笑

 今週、福島から宮城を挟んだ岩手県滝沢の牧草地では基準値以上の放射線汚染が確認されニュースとなった。情けない事に民間の測定で発覚し県が追認した格好になっている。
というより統治側は「どこか危ないと場所があるんじゃないか!?」という確認方法ではなく、問題にならないデータを測ろうとしているようにしか見えない。どこに、日本一広い件で県庁所在地のたった1箇所それも屋上で測った放射線量を公表して「安全です」と言っても南北200kmに広がる県民全体がそれを信じる事はないでしょう。でも、この公表する側に居る人たちは莫迦じゃないだけにタチが悪い。


'11/ 05/ 15  一雨ごとの

 ありふれた言葉ながら「さわやか」感を一番感じる季節。
雨が降っても震えるほどの寒さではなくなってきた。木々の緑はまさしく一雨ごとに濃さを増している。

 垂木はまだ用意出来ていないが今の所51本となった小屋組の構造材、製材が終わり、図面に従がった刻み行程にいよいよ。寸法の大きな棟木やら母屋、キングポストなどはここでミスってしまうと、リカバーも大変だろうと、小さな部材のドーマー用材なら、失敗して代替材を用意しなおすにも楽なので、比較的小さな部材から加工を始めた。これを仮組みして確認するのはもう少し・・・。

 5月も中盤。最近は年々植えつけが遅くなってきている様な!?まぁ辺りの田んぼも似たペース。という事で週末は田植え、我が家では今だ手押しの2条植え。まぁ規模が規模なのでこれで充分。

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Youtubeから4編リンクを。

デタラメ委員長でしたっけ!?「斑目(まだらめ)春樹」というんですか?この人。
 確か3月12日止めろと言われたのに菅直人氏とヘリに乗って現場確認とかいって、初動対応を遅らせた「原子力安全委員会、委員長」というのは・・・
 過去映像というのは怖いもんだが、こんな人が原発関連組織の委員長とかにいることがもっと怖い。辞めたのかな!?まだ居るのかな!?


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「ずっと嘘だった」:斉藤和義


「USTREAM」版、途中でアクシデントがあったのかな!?途中止まってやり直したり
少し長いがオリジナルとメドレーで聴く。賛否あるんでしょうが認知されている持ち歌を替え歌で唄う事で事故への思いのせつなさを感じましたね自分は。


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20年前にはこの人が。
「故、忌野清志郎さん」若かりし頃。九州電力ホールで歌ったと云うところが泣ける。

   

'11/ 05/ 8  初物。コシアブラ

。  今週末で、小屋組み用材の製材はあと5本を残すところまで来た。
外置きは雨に当てるとカビは生えるし黒くもなるし、ブルーシートで覆ってしまっているログキャビン内に運び込んでいる。間仕切りしたスペースもそろそろ置き場所がなくなってきた。早く刻み上げ仮組み確認をしたいところ。
もう少しとは言いながら、これからの刻み加工。まだまだ先は長い。先週あたりから少し飽きも来て、世はGW。まぁ7日区切りのカレンダーに沿うと言うよりは天気次第のこの生活では5月連休もなにもないのではありますが(苦笑。今年は自粛ムード蔓延なのかあまり人の出は良くないという。それでも首都圏高速道路は何時もの如く渋滞のニュースが流れる。

 東北圏での人の出が良くないのはまぁそうだろうと思うし実際、北海道ツーリングとかの季節にはまだ早いこの5月連休、例年なら東北を走るライダー、ソロでもグループでも良く見かけていたが今年は確かに少ないようだ。自分自身「さて今年の初ツーリングを」という気分が中々盛り上がらない。

 それならチョイと走って盛り上げましょう!というわけでも無いがやはりこの季節の天気と走り初めという事で・・・
初TouringはBike Life編インデックスページから

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「クニのトップは人殺しもOK!」
ま、戦争するもしないも決断できる立場だろうし、つう事は人を殺すことも出来るという事だし。そのまんまなんだけれど「9・11テロのビン・ラディンを【殺害】した」。【殺害した】との表現で発表した大統領は今までいたのかな?
いまだ陰謀説が消えないツインタワー崩壊。いづれこれでビン・ラディン本人から聞けることは不可能になったわけだ。

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「国益」って・・・

 「すぐ『国益のため・・・』って言うんだよ」
ま、伝聞のたぐいなのですが、以前カイシャイン生活をしてる中で、JISとかISOとか国内規格に国際規格を当てはめるというか、国内規格の沿うように国際規格の制定に対する調整というか・・・ちょっと説明がメンドくさいのですが、そんな規格制定の数多い部会なるものに参加している方の話を面白おかしく聞いた事がある。

 どの国でも法律は勿論、工業規格、食品規格とかその国内での決め事を定める事は当然の事で、今々建国したとかの国では国際社会への認知も含め、既に国際法やらISO化されている規格などは、好き嫌いに関わらず、大体そのまま受け入れざるを得ない。
 先進何カ国とか、国際的に影響力を行使できるチカラを持つ国なら、そういう国際規格の制定に当たってもそのクニの利害の観点で、その決め事を捩じ曲げるなんていうのはよくあること。環境問題で「京都議定書の批准、保留」とか国連の常任理事国の権限行使などの例などは分りやすい、まさしく、何が正しいとか間違いだとかではないセイジの世界みたいなもの。

 けれどそんな国内規格の決め事も制定も改正もセイジ家自身が定める頭があるわけでもなく、管轄官庁の役人が定めるわけでもない、決めることは出来るんだがいわゆる専門知識があるわけじゃない。なので研究者、学問の世界とか、工業規格などは関連産業の有力企業から人を集め提言のカタチにするわけだ。でそこの部会の事務局役、中央官庁小役人の錦の御旗が「国益・・・」というわけだ。

 この5月連休の最中朝日新聞、琉球新聞が報じた「米軍グアム移転費水増し 日本の負担軽減装う 流出公電」というウィキリークス関連報道では政治家が表に立ち行う外交交渉と通常なら根回し役の外務省官僚の面従腹背ぶりがあからさまになったわけだ。勿論政府も官僚側も「ウィキリークスに関しては『コメントも確認もしないという方針だ』」と今まで通り無視するパターンで済ませようとしている。
 こと「ウィキリークス」についての政府見解が無視を決め込む姿勢が続いているものの内容をみれば記される閣僚も官僚も実名で、主な会話のシチュエーションとかは捏造検事調書よりはるかにリアリテイがあり、要はそういう外交交渉で日本側は交渉の見込み成果やら、目的やらが相手に筒抜けではなく、むしろ「あの政治家のいう事はまともに聞く事はないですよ!」みたいな事がその根回し役の役人自ら相手側にご忠信するような有様では、なにも決まるわけはない。今回の沖縄基地移転を巡る外交公電流出の内容については: 朝日新聞が今年1月に提供を受けた。となっている。【以下青字引用】
朝日新聞がウィキリークスから提供を受けた日本関係の公電は計6963本。1月に提供を受け、3カ月あまりかけて分析した。  最も古いものは85年1月だが、01年12月以前の公電は計20本しかなく、全体の約98%が06年1月以降に集中している。小泉政権の終盤から安倍、福田、麻生の各政権を経て、政権交代をはさんで10年2月末までの時期の公電があり、鳩山政権末期のものはない。全体の約8割が在東京の米大使館発。「極秘」分類が325本、「秘」が2197本で、残りは機密指定なし。ウィキリークスへの流出源とされる米軍人がアクセスした米政府のネットワークの設定の性質上、「最高機密」の公電は含まれない。

   今後どれだけの文章が掲載され出てくるものか、それを既存大手メディアがどう検証し報道するのかも分らない。その報道姿勢も関連する政治家なり官僚なりの当事者がどう対応するものか、メディアはジャーナリズムとして、国益を謳う政治家・官僚が使うレトリックに本当に国益を背景にした言動行動なのかも試されることでしょう。外務省ならず農水省にしても経産、厚労、財務いづれも国際交渉がの表裏が明らかにされそうな分野で何が起きているのか興味津々ながら、内心ハラハラの方々も多いでしょうね。
   この様にあからさまにされた政治家と官僚の面従腹背というのは今の政権は始まってすぐ表だって来たことながら、前政権でもなかったわけではないだろう。小役人がいう「国益の・・・」という言葉のなんとむなしい響き。

 毎年の様に、或いはもっと短い期間で替わってしまう大臣、政務官など、そのポストに居る時だけ当たり障りなく過ごさせてやればいい。とそんな政治家よりははるかに長くその専門領域に生息している官僚はそう考えてもおかしくない。行政の長となってしまったその短期間の政治家より、うまくやって行きたい米国に媚を売る情けない姿に見える。そんな何処に国益とかがあるものか!?
 
 福島原発事故の対応でも「原子力村」村民、何とか保安院、何とか安全委員会、何とか推進委員会。被ばく線量を20mSv/hに引き上げとか初めから1ミリから20ミリへという目的を隠した基準緩和の裏づけも曖昧にしたまま狂ったような指示を出す対策本部にその「その国益はなにか!?」とメディアは問うて報じて欲しい。このクニの将来を託す子供を守り、この惨禍にも互いを気遣い普通の律儀な道徳性を示しクニを支える国民(ひょっとしたらクニへの信頼が薄いから自分達でナントカしようとする国民性なのか!?)を守る以上の国益はないはず。

   

'11/ 05/ 1  若葉の季節と、山菜もそろそろ・・・

 この辺りの木々の緑はヤナギが一番早い。休憩小屋前に耕作を止めた荒れた元田んぼがある。そこに茂っている柳は既に幹の太さは15,6cmもある。田んぼを止めたのは20年以上も前になるのかもしれない。
 他の木々に先立ち薄緑の葉が出揃ってきている、一雨毎のあおさを実感できるのもこのヤナギが最初。
柳絮(りゅうじょ)と呼ぶらしいが綿毛をもった小さな種子が飛び、掘返して表土を剥ぎ取ったような地面にも最初に生えだすのがこのヤナギ。

 そんな若葉の季節のはしりに入ると山菜も出始める。この庵周辺でもタラの芽、コシアブラの芽が出てきている。去年はもうソロソロと楽しみにしているうちに、気付いたら誰か入ってきて採って行ったようだった。「私有地につき・・・」と立て看板を立てて置いてるのだが、山道を少し登った所にあるため、あんまり抑止力にはなっていないのかもしれない。今年はその看板も山道に入る麓の際にでも移して杭で打っておくことにするか・・・

 小屋組み材の加工が相変わらず続いている。一応図面は引いているので、それを見ながら製材をして必要本数を揃えているのだが、14,5本までは太鼓挽きの厚さとか、全長とか頭に入ってゆくのだが、さらに本数が増えてくると、この頭は簡単にオーバーフローして「あれは終わったっけかな!?」とか見直すことが多くなった、やはりちゃんと用材のリストも整理して加工手順やらの管理もしないとなぁ。
 てなわけで部品表もどきのリスト作ってみたら結構な本数という事があらためて分った。登り梁、母屋、方杖、棟木、束類。47本になる。南北両側の屋根にドーマーを設けたせいもあり必要部材が膨らんだようだ。今段階で製材を終えたのは30本程。、これに垂木を加えると・・・う〜ん数えたくない。

 ログ壁を積んでいるうちは、手をつけた丸太にあわせ1辺1本づつ加工して積むだけなので、進捗も積んだ高さが嵩むのを見ながらある程度達成感も持続出来たけれど。屋根の構造材はそんなわけにも行かず、ちゃんと製材・刻みを一通りしてしまわないと次の工程、棟上げには進めない。
 組んでカタチにならないので段々飽きてくる。

 ま、そんな時はペースを調整しつつ・・・時には製材した用材のホゾ加工も試しながら、この日はホゾ穴の掘り込みに角ノミを使ってみた。おぉ〜やっぱり手ノミよりずっと楽でなんと言っても加工精度に安心安心。

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小佐古敏荘東京大教授・内閣官房参与辞任「辞意表明 全文」

TVニュースでは断片的な言葉と無念の涙であろうその嗚咽らしきシーンしか報道されない。
したためた文章を持って記者会見したようなのでその全文はどうなのだろう?と検索したらちゃんとNHKのサイトに載っていた。
 続くニュースでは福島の小学校のグラウンドで表層を剥いで放射線量を減らす作業をした学校が2校あるという。処置前に3uSv/hが処置後では0.6uSV/hに下がったという。それでもこの値が継続すれば年間では5.2mvVという事で、従来基準の5倍にもなるのだが、何もしないよりはずっとまし。これは武田邦彦教授が勧めていた内容だ。

 自分達世代の様に人生の7割方生きてきて残りがもう3割、いやぁもっと少なく1,2割かな!?てな所まで来ていれば、誰かが言った「ただちに健康には影響がない」その「ただち」の余禄分で過ごせてしまうかもしれないが、次世代を生きる子たちを被ばくさせてよいとする権限を持つ人間などいない。莫大な借金と確率的かもしれないが放射能被害を合わせて、未来を生きる子供達に背負わせる為政者とはなんなのか。

 今まで2000枚ものシミュレーションデータを作成していながら、公表したのはたった2枚だけ。それもシブシブながら見たいな感じでの公表だっただけに、さすが非難の多さからか、今週、原子力安全委員会が公表し始めたSPEEDI。本来なら事故直後から適宜解説を添えて出すべきところ、このサイトでも何かといい訳文章を並べて出し始めた。もはや古新聞か公表しましたと言うような単なるアリバイ作りみたいなものになっている。この小佐古教授の表明分の中にもあるが、公表し始めたSPEEDIより広域の「WSPEEDI」データは今だ1枚も公表されていない。
 福島県内は積算放射線量MAPが作れるほど多くの測定ポイントで監視さているが、その他は主に県庁所在地なり理系大学独自の測定データだけだ。岩手県では盛岡のデータが唯一で「影響はない」という一文付きなのだがその盛岡より原発方向には仙台と女川での測定データとなる。ただ盛岡・一関でも水道水から事故由来と思われる放射性セシウムが検出された。

 自分が居る地は距離的に仙台−盛岡の中間で、放射性物質放出地点からは160km余り。宮城の測定地点では年間にすれば1mSvを越える値の所もある。ならばここはどれ位だろうと気になるのは自分だけとは思えない。WSPEEDIでは数1000km迄カバーするという。このWSPEEDIの部分はニュースでは流れない。こう云うメディアぐるみの隠し事的なモノが表面化するにつけ不信感が高まるわけだ。

 長いが備忘録として上記サイトの引用文を貼り付けておく。

平成23年4月29日 内閣官房参与の辞任にあたって
       (辞意表明)
               内閣官房参与
               小佐古敏荘
 平成23年3月16日、私、小佐古敏荘は内閣官房参与に任ぜられ、原子力災害の収束に向けての活動を当日から開始いたしました。そして災害後、一ヶ月半以上が経過し、事態収束に向けての各種対策が講じられておりますので、4月30日付けで参与としての活動も一段落させて頂きたいと考え、本日、総理へ退任の報告を行ってきたところです。  なお、この間の内閣官房参与としての活動は、報告書「福島第一発電所事故に対する対策について」にまとめました。これらは総理他、関係の皆様方にお届け致しました。

 私の任務は「総理に情報提供や助言」を行うことでありました。政府の行っている活動と重複することを避けるため、原子力災害対策本部、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、文部科学省他の活動を逐次レビューし、それらの活動の足りざる部分、不適当と考えられる部分があれば、それに対して情報を提供し、さらに提言という形で助言を行って参りました。  特に、原子力災害対策は「原子力プラントに係わる部分」、「環境、放射線、住民に係わる部分」に分かれますので、私、小佐古は、主として「環境、放射線、住民に係わる部分」といった『放射線防護』を中心とした部分を中心にカバーして参りました。  ただ、プラントの状況と環境・住民への影響は相互に関連しあっておりますので、原子炉システム工学および原子力安全工学の専門家とも連携しながら活動を続けて参りました。  さらに、全体は官邸の判断、政治家の判断とも関連するので、福山哲郎内閣官房副長官、細野豪志総理補佐官、総理から直命を受けている空本誠喜衆議院議員とも連携して参りました。

 この間、特に対応が急を要する問題が多くあり、またプラント収束および環境影響・住民広報についての必要な対策が十分には講じられていなかったことから、3月16日、原子力災害対策本部および対策統合本部の支援のための「助言チーム(座長:空本誠喜衆議院議員)」を立ち上げていただきました。まとめた「提言」は、逐次迅速に、官邸および対策本部に提出しました。それらの一部は現実の対策として実現されました。  ただ、まだ対策が講じられていない提言もあります。とりわけ、次に述べる、「法と正義に則り行われるべきこと」、「国際常識とヒューマニズムに則りやっていただくべきこと」の点では考えていることがいくつもあります。今後、政府の対策の内のいくつかのものについては、迅速な見直しおよび正しい対策の実施がなされるよう望むところです。

1.原子力災害の対策は「法と正義」に則ってやっていただきたい

 この1ヶ月半、様々な「提言」をしてまいりましたが、その中でも、とりわけ思いますのは、「原子力災害対策も他の災害対策と同様に、原子力災害対策に関連する法律や原子力防災指針、原子力防災マニュアルにその手順、対策が定められており、それに則って進めるのが基本だ」ということです。  しかしながら、今回の原子力災害に対して、官邸および行政機関は、そのことを軽視して、その場かぎりで「臨機応変な対応」を行い、事態収束を遅らせているように見えます。    とりわけ原子力安全委員会は、原子力災害対策において、技術的な指導・助言の中核をなすべき組織ですが、法に基づく手順遂行、放射線防護の基本に基づく判断に随分欠けた所があるように見受けました。例えば、住民の放射線被ばく線量(既に被ばくしたもの、これから被曝すると予測されるもの)は、緊急時迅速放射能予測ネットワークシステム(SPEEDI)によりなされるべきものでありますが、それが法令等に定められている手順どおりに運用されていない。法令、指針等には放射能放出の線源項の決定が困難であることを前提にした定めがあるが、この手順はとられず、その計算結果は使用できる環境下にありながらきちんと活用されなかった。また、公衆の被ばくの状況もSPEEDIにより迅速に評価できるようになっているが、その結果も迅速に公表されていない。

 初期のプリュームのサブマージョンに基づく甲状腺の被ばくによる等価線量、とりわけ小児の甲状腺の等価線量については、その数値を20、30km圏の近傍のみならず、福島県全域、茨城県、栃木県、群馬県、他の関東、東北の全域にわたって、隠さず迅速に公開すべきである。さらに、文部科学省所管の日本原子力研究開発機構によるWSPEEDIシステム(数10kmから数1000kmの広域をカバーできるシステム)のデータを隠さず開示し、福島県、茨城県、栃木県、群馬県のみならず、関東、東北全域の、公衆の甲状腺等価線量、並びに実効線量を隠さず国民に開示すべきである。

 また、文部科学省においても、放射線規制室および放射線審議会における判断と指示には法手順を軽視しているのではと思わせるものがあります。例えば、放射線業務従事者の緊急時被ばくの「限度」ですが、この件は既に放射線審議会で国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告の国内法令取り入れの議論が、数年間にわたり行われ、審議終了事項として本年1月末に「放射線審議会基本部会中間報告書」として取りまとめられ、500mSvあるいは1Svとすることが勧告されています。法の手順としては、この件につき見解を求められれば、そう答えるべきであるが、立地指針等にしか現れない40−50年前の考え方に基づく、250mSvの数値使用が妥当かとの経済産業大臣、文部科学大臣等の諮問に対する放射線審議会の答申として、「それで妥当」としている。ところが、福島現地での厳しい状況を反映して、今になり500mSvを限度へとの、再引き上げの議論も始まっている状況である。まさに「モグラたたき」的、場当たり的な政策決定のプロセスで官邸と行政機関がとっているように見える。放射線審議会での決定事項をふまえないこの行政上の手続き無視は、根本からただす必要があります。500mSvより低いからいい等の理由から極めて短時間にメールで審議、強引にものを決めるやり方には大きな疑問を感じます。重ねて、この種の何年も議論になった重要事項をその決定事項とは違う趣旨で、「妥当」と判断するのもおかしいと思います。放射線審議会での決定事項をまったく無視したこの決定方法は、誰がそのような方法をとりそのように決定したのかを含めて、明らかにされるべきでありましょう。この点、強く進言いたします。

2.「国際常識とヒューマニズム」に則ってやっていただきたい

 緊急時には様々な特例を設けざるを得ないし、そうすることができるわけですが、それにも国際的な常識があります。それを行政側の都合だけで国際的にも非常識な数値で強引に決めていくのはよろしくないし、そのような決定は国際的にも非難されることになります。

 今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせいぜい1,2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。年間20mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。年間10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべきであります。

 小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます。

 また、今回の福島の原子力災害に関して国際原子力機関(IAEA)の調査団が訪日し、4回の調査報告会等が行われているが、そのまとめの報告会開催の情報は、外務省から官邸に連絡が入っていなかった。まさにこれは、国際関係軽視、IAEA軽視ではなかったかと思います。また核物質計量管理、核査察や核物質防護の観点からもIAEAと今回の事故に際して早期から、連携強化を図る必要があるが、これについて、その時点では官邸および行政機関は気付いておらず、原子力外交の機能不全ともいえる。国際常識ある原子力安全行政の復活を強く求めるものである。

以上



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