徒然なるままに

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2008

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'09/ 2/22 山仕事: ログストック僅かで長手方向は途中「継ぎ手加工」。


 先週4段目のラフカット後、継いで積上げることにした長手方向ログはノッチ中央部分で櫛歯状につないでみた。2段目でも同じ壁側の中央付近を継いで積んでいるが、継ぎ目が表に出ているので、隠れる場所に継ぎ目を設ける事にしたものだ。60cm程のオーバーラップさせているので強度的な問題は無いと思うが、まぁ見た目の部分の事だけなんだが・・・

 ちゃんとした大工さんが梁材などを継ぎ手加工する方法、仕口は様々あって「腰掛、蟻落し、金輪、相欠き、追っ掛け、大入れ」とかそれぞれの組み合せもあり相当な種類があるようだ。どれも双方の加工精度を求める。チェーンソーだけで丸太材にそれを実現するのは難しい。
 なので命名「櫛歯継ぎ(笑」と簡単なはめ込み式にした。 この段以降の中間域5段目〜10段辺りは使いづらい9m材は必要ないのでこの継ぎ手方法はしばらく不要だが、さらに上段部分では又、この継ぎ手方法が必要になってくるはず。このまま積上げて行って、結果、問題がなければ次もこの手で行こう。。

 「雨水」の週。春のドカ雪っぽい湿った雪は自宅周辺で25cmもの積雪になった。積もった後に雨に変わったものだから、雪掻きが重い、重い。 翌日はログサイトの雪掻き。
 吹き溜まりは40cm程の深さ。2日連チャンの雪掻きは腰に効くぅ〜。
 
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今週の・・・
 音信普通でただのゴミ?相乗り衛星「かがやき」

先月23日、HUA15で温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」に相乗りして打ち上げられた7機の小さな人工衛星で民間機6機中1機が、ほぼ1ヶ月を経過した今の時点、通信不能で宇宙のゴミになりかけているようだ。家に置き忘れた携帯みたいなものだ(大分違うか!?)
 他の機体は打ち上げ直後〜数日内で通信が確立した!との事だけれど、この「かがやき」だけはNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)の追跡で軌道投入も軌道も確認されている様だが不通状態になってしまっている。
 成功している5機は「まいど1号」の様に地域活性化とか大学研究室からとか、いわばアマチュアというかそれが生業ではない人たちが作った衛星なのに「かがやき」は潟\ランとか潟Eェルサーチとかプロでビジネスとして関わり、この衛星開発も自社の広告塔的に使っているその機体がうまくいっていない!というところが面白いものだ。アマチュアのスポーツ大会に出たプロがあっさり負けるようなものか?まだ失敗とは断定できないが、このままでは宇宙のゴミ。スペース・デブリとなる事は必至。

 身の回りで表立った被害はあまり伝わってこないけれど、すでに衛星レベルではこのスペース・デブリによる事故や衝突で出来た機能障害が発生しているとの事。なにせ剥がれ落ちた表面塗料のかけらでもスペースシャトルの窓には0.5mm程のクレーターが出来た例もあるとか! 軌道が下がり大気抵抗でやがて落下に至るも、燃え尽きず頭に落ちてくるのは少ないはずだが、軌道上で他の衛星に衝突し連鎖的にデブリが増殖してゆく事は充分考えられる事だ。
まして地上では厄介者扱いされている原子炉が地球の周りをブンブン(と音はしないと思うが)飛び回っていると思うだけでオートマチックに原子炉と聞けばハンタイを唱える人たちがそんな危なそうなものが「落ちてくるかもしれない?」と考えたら気が狂うんじゃないのカナ!?
 先週は通信ビジネス衛星のイリジウムと耐用年数のすぎたロシアの軍事衛星コスモスが衝突し大量のゴミを撒き散らした。一昨年は中国がミサイルで人工衛星への攻撃実験をして大量のゴミを拡散してヒンシュクをかったばかり。

 こういうテーマでも日本の漫画はスゴイと思うのだけれど、1999年から週間モーニングで不定期連載された「プラネテス」はこのスペース・デブリの回収作業に就いている青年を主人公として描いている。所属組織ははっきりしないが「テクノーラ」という企業らしく、主人公の「ハチマキ」星野八郎太は仕事場所が「宇宙」というだけで、SFとかハリウッド映画のような地球外生命体と対峙するようなヒーローでも科学者でもない。日本人の宇宙飛行士が現実に居る現在、こんな普通っぽい悩み多き青年が「宇宙のゴミ拾いをする」と言う設定自体、その仕事場所はどうあれ結構リアリティが漂う。
 環境先進国を自認する日本でいち早くデブリ回収衛星でも実現すれば面白いかもネ。打ち上げ国から費用回収まで出来るものなら成り立ちそうなものだが、払わん国が多いだろうな。




'09/ 2/15 山仕事: 4ラウンドに入ったがストック材残り少ない。


 ログ積み3ラウンドが終了し、残りの丸太ストックはあと4本となった。
早めにストック材を使い4ラウンド目にも目処を付けたい。と長さは9mを確保できる材で長手方向に乗せラフカットを施した。反りによるクリアランスのばらつきを吸収するスクライブ量を加味してファイナルカットのスクライブをしながら、迷いが出た。末口径は13cmになってしまう。
 次に乗せるログは余程真っ直ぐな材でテーパーも少ない材を乗せないと、かなりバランスの悪いログウォールとなりそうだ、ラフカットは行ったもののチョイと思い直し無理して1本モノを使うことはやめて途中で継ぎ足す事にした。こうする事によって末口径も16cm程度は確保出来、見掛けのテーパーは大分小さく抑えられる事になる。

 週末、春一番の風が梢を鳴らし、巻き上げた林の落ち葉はそれまでの雪が融け、ぬかるんだ山道を覆った。森の木は轟々と風が渡る音が響き、カツン、カラカラと葉のない梢同士が当たってたてる音は終日続いた。
 
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今週の・・・
 突如、環境問題への目覚め。

なんて、大それた話しではない。「これを捨てるのはどうするんだろう・・・?」と思った事が発端だったのだけれど、まだ「冬はスキーだろうよ!」とか思っていた時分。今の様なカービングスキー全盛ではなくて、まだスキー板は身長+1*cmが適正だった時代の事。その時、乗っていた日産車「テラノ」の荷室には収まらなかった。
 その前からルーフキャリアは使っていたのだけれど、シーズン中ずっとキャリアに挟んで車に積んで置けるわけは無い、けれどスキーに行く度の積み下ろしも億劫になってきたのかもしれない、それでクルマの屋根に乗せる箱ルーフボックスとかジェットバックとかいう箱を買って取り付けた。それからしばらく冬はスキー板はルーフボックス内に入れっぱなしの状態となったわけだが、買って取り付けたその箱に対して唐突に「これを捨てるのはどうすればいいのだろう」と、かなりまともに思ってしまったのだった。重量20kg弱の殆どは、一体成型のプラスチック材ABSで出来ている。
 頃はダイオキシンが発生するとかで普通に家々にあった焼却炉での「ゴミ焼きはならぬ!」という条例が施行されていた。要らなくなったといってそのまま不燃ごみに出しても持って行ってはくれないだろう!とも思ったし・・・まぁ実際は費用を添えて焼却場に持っていけば処理してくれる。という事は後から知った事だったが、20kgに近いプラスチック材も元は石油資源から作った物だし、ささやかながら資源に対する冒涜めいた気分も生まれたものだった。それから15年程ABS製のルーフボックスはまだ今のクルマ、エクストレイルに冬は乗っかっている。

 去年の8月から住人のいなくなった独居老人が住んでいた隣家の解体が今週始まった。築80年は越すという30坪ほどの木造家屋。自分が覚えている限り途中リフォームを施した事は無いと思うしつつましい生活をしていたようだったからそれほど石油資源を多用した建材やら家財を持っていた様には見えなかった。家屋躯体は木質材料と窓、戸、家具類のガラス、トタン屋根の薄材鉄板。他には土に還り易い畳とか布団、衣類とかだったのではないか?作業は大安の日を選んだのだろうか11日に始まり2日半で隣家は更地となってしまった。

 廃材類はどういう処理方法をとるのかは分らないが80年以上もその家族の生活を包んでいた家屋は一定の時間を経て土に返るか再利用の部分もあるのかもしれない。15年程経過して冬だけスキー板の収納箱の役目をしているルーフボックスのABSは!?原油に還ることは無いのだろうなぁ。なら、原油か土にに還る処理方法がなされるまで使い続ける様に雪のシーズンは細々とスキーを続けるか、もしくは庵周辺で使う材料運びにでも使うか!?


'09/ 2/08 山仕事: ログは3ラウンド終了。腰掛けはお持ち帰り!

 寒中の終わりか今シーズン2度目の深い積雪となった週、雪掻きをしながら3ラウンドを積み終えた。元口は30cm弱でログウォールとしては丁度いい感じながら末口は20cmを切りテーパー強さはやはり樹齢の若さなのだろう。末口側は殆どがロックノッチで組まないと、いかにも弱々しいノッチとなってしまう。まぁロックノッチにする分、組んだ時の安定度も高まりそうなので、一手間分はあとあと充分見返りがありそうだ。

 内弟子クンの腰掛けは延べ10日程の作業でお持ち帰りレベルとなった。デザインカット部分はベルトサンダーで仕上げエッジもサンダー仕上げなので丸みを帯びた柔らかい風合いになっている。 露地での使用対応の為の防腐、防虫ペイントはログの地肌をだしたいのでクリアーのクレオトップを塗った段階でお持ち帰り!座面も木地面を強調したいという事で持ち帰ってからクリアーニスを何層か塗り重ねるとか。

 持ち帰った翌日、早速座面をニスで仕上げた画像が届いた。
遅くまでかかったか、点灯したストロボの反射でニス仕上げの光沢が出ているのがわかる。中々いい感じのいい腰掛けになりそうだ。
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今週の・・・


 「ハヤブサ」帰路に着く。
以下、JAXA「はやぶさ情報」:転載
「はやぶさ」イオンエンジン再点火
地球帰還へ向け第2期軌道変換を開始! 小惑星探査機「はやぶさ」はイトカワの軌道離脱後、2007年10月18日にイオンエンジンを停止させ、地球帰還へ向けた第1期軌道変換を完了しています。 これまで慣性飛行を続けてきた「はやぶさ」のリアクションホイールを駆動させ、三軸姿勢制御を確立後、2月4日、イオンエンジンを再点火させて動力飛行を開始しました。イオンエンジンの再点火確認時刻は11時35分です。 現在「はやぶさ」と地球との距離は約3億kmです。
 今後、2010年3月頃までイオンエンジンによる加速を徐々に行い、地球帰還へ向けた第2期軌道変換を引き続き実施する予定です。

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 人類で初めて小惑星「イトカワ」に着陸(地?)し、又飛び立った。
その天体の砂か埃か何かを内蔵カプセルに捕獲したかもしれない「はやぶさ」が地球へ戻る当初の計画を変更せざるを得なかった種々のトラブルに見舞われたイトカワ着地は3年チョッと前の2005年11月だった。

 トラブルは3軸姿勢制御用のスラスタ全滅とリアクションホイール故障。4機あるというメイン推進装置のイオン推進エンジンも2機が動かない。状態把握、動作指示コマンドも手旗信号にも及ばない1bit通信で耐えたという満身創痍とはこの事だろう。無人探査機とは言え帰還への悲壮感は映画にもなったアポロ13号を髣髴する。当時このプロジェクトのマネージャー川口淳一郎助教授は軌道学のエキスパートとかで、当初計画より3年の時間は要するが、地球への帰還を遅らせれば、その時点で機能する機器で最適な帰還軌道を得る事が出来る。という決断を下したのだったが、「時間はエネルギーだ」という言葉が強く印象に残っている。

 今週、5日に目覚めさせたイオンエンジン再点火で、再度計画した軌道へ乗る加速度を得る事が出来れば「はやぶさ(MUSES-C)」は3億kmの軌道を辿って来年2010年6月地球に戻ってくる。
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'09/ 2/01 山仕事: 芽吹いた柳に大きなボタ雪

 週中には10℃近辺まで気温は上がり、作業中も汗ばむ陽気。 
ログの加工は3段目をチマチマ刻んでいる。今更ながら積む丸太が変わる毎にテーパー、曲がり、表面の曲面カンナの削り跡。ノッチを刻む相手側のスカーフの違い。全ての加工部分がオーダーメイドなわけで、組みあがるキャビンも唯一無二の出来物だと言う事を実感する。
キャリアの長いビルダーならその個々の差異も最小化できるのだろうが見よう見まね我流ビルダーにとっては1つのノッチを終え次の作業自体が初物の連続。

 前週から手がけている内弟子クンの腰掛けは座面の加工に取り掛かったところ。ログ加工としては8合目辺りまで来たろうか!?教えるなんてオコガマシイが絵に描きながらの説明なり墨付け、ノッチの加工手順、スクライブのコツ、ラフカット、ファイナルカット、グルーブの刻み込み。自分の理解を復習、実証している様なもの「アッ違うなぁ・・・」と謂わば菊爺の理解を試されるような内弟子クンの混乱も内心イラつきが募るモノかもしれないが・・・(笑。

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今週の・・・

 2月に入り24節季「立春」も間近。あと2週間もすると「雨水」で雪を融かす春の雨。
 作業中は汗ばむ位の気温の上昇もあったけれど週末は、この冬2番目とかの寒気団と南からの低気圧。週末は雨から春が近い雪さながら大きなボタ雪に代わった。
 気温の高い日がちょっと続いたせいかあまり陽当りが良いとは言えない開墾畑に植えた球根も既に先週から芽を出してきている。雨が雪に変わった夕方、川辺の柳にはネコヤナギが顔を出し、まだ膨らむ前の花穂に雪が積もり始めていた。

 環境破壊、温暖化が語られるけれど自然界の季節の巡りはそれこそ粛々と規則的な循環を繰り返そうとしている。「自然の摂理」と言われたりするが、ヒトに都合の良い摂理論理を振りかざしその時々の都合に合わせ物心共々破壊と再生を繰り返すのは、行き着く先は分らないがヒトという生き物が背負いつづけながら懺悔しきれない性とでも云うものかも知れない。
  まやかしのような自己中論理で造ったり壊したりを繰り返す世情の春はまだまだ遠い。
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 焼きメカブ
 今週、昼飯時に「焼きメカブ!?」を食べた!この歳になるまでメカブの食べ方は湯がいて細かく刻み、かき混ぜると糸が立つので単に醤油、まぁ少し気取れば他の出し汁でも入れご飯にかけて食う!!。これしかないと思っていたのだが、最近メカブを「焼いて喰う!!」という事を知った。で、薪ストーブの上で網に載せ緑色になる位に焼いて食べる。という庵内では極めて具合のいい調理法だが、実際食べるとこれはスゴイ!!刻み生姜、カツ節、醤油で少し味をつけるのだが、適度な歯ごたえと春を感じさせる汐の香り・・・酒のつまみになんと良い事か、ポン酢もかけてみたがこれも良い。ひょっとしたら味噌もいいかも。庵内では大ヒット食材ダネこれは。

少し気になってネットで検索してみると、コイツは大した食材だ。
【メカブは数億の胞子群の発生を内在させており、一つ一つの胞子は新しいわかめを生み出す生命力を潜在させています。
 また、微量栄養素の宝庫で、ヌメリ成分やミネラルを、葉の数倍も多く含んでいます。ヌメリ成分には主に「アルギン酸」と「フコイダン」という水溶性の食物繊維が含まれており、さまざまな効果があることが知られています。ミネラルとしてはカルシウム、カリウム、マグネシウムを多く含み、鉄やヨードもバランスよく含んでいます。脂質としてはEPA(エイコサペンタエン酸)を含んでいます。また、メカブやワカメ等の褐藻類にしか含まれていないカロチン「フコキサンチン」には、発ガン抑制効果があると発表されています。・・・】とか。発ガン抑制効果だけで売上げUP。

 焼いて食べるのは郷土食というか産地だけでの食べ方かもしれないし、簡単すぎてメーカー製の小洒落たレトルト食品にも、街のレストランでも出せないかもしれないが、美味しくて身体にもいい!というような食べ方が認知されれば食す方も供給する方もHappyだと思うのだが!?
 +もう1品!春のメニューとして焼きメカブ地域では「アザラ」という料理があるらしい。かなりクセが強く好き嫌いが分かれるとも!?クセの強い食べ物は結構ディープなファンが居るし認知されれば、好きになるファンはもっと増えて、これまた需要供給共々みんなHappyに!!。
 「アザラ」の地には、これはハマるメニューがまだある。けっしてフカヒレとかではない。元々支那食的なフカヒレ料理はこの地にはそもそもが無かったものだ。(と思う!?)自分など成人後十ン年してようやくフカヒレ料理なるものを喰った。しかも数千キロ離れた海の向こうのクニでだ、産地を聞いて驚いた、たかだか30kmしか離れていない所がシェアNo1!。けれど、どれを食ってもスープとか調理味しかしなくて感動は生まれた土地のすぐ近くの産だ!というだけ。
 これは日本産なれど日本食的ではないなぁ。安くて旨い物の類は高くて旨くないものより結構多いのかも。次の機会があれば郷土食っぽいメニューをネタにしようか!



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