徒然なるままに


2008

 '08,1  '08,2                    

 

'08/ 2/ 24   雨水が過ぎて昼の気温は5℃を超えた。

 木楽庵、麓を流れる市野々川に掛かる橋を渡った時にネコヤナギが見えた。
19日は雨水。天気予報のお姉さんは「三寒四温」とも言い始めた。日が長くなるにつれ春の近さを感じる。今シーズンから手をかけ始めた杉山の手入れと伐採。木を伐り倒すと虫でも出て餌にありつけるのか、決まってあの青い鳥「ルリビタキ」がやってくる。最近は薄茶色の連れ合いもやってくるようになったが、この鳥、冬は里山、夏はもう少し奥か標高の高い山に移るらしい。
林の中の暗めの環境を好むと解説されてるので杉林なんかは棲み易いのだろう。
 毎年繰り返す白鳥やら雁の渡りも春がくれば北へ向かう。
朝晩、雁のくの字に組んだ編隊飛行を眺められるのも今シーズンはもう少しかもしれない。

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 スピーカーメンテ進行中。

 某氏好意により「SS−G7」というSony社随一というかスピーカーでは評価される事の少なかったS社の傑作。または「S社ブランドでなければもっと売れたろう!!」とか自分も納得するような逸話があるスピーカーを入手してしまった。
クリックで画像を別ウインドウで表示します。   
形式----------:3ウェイ、バスレフ、フロア型
使用ユニット---:38cmウーファ/10cmスコーカー/3.5cmツィーター
インピーダンス-:8Ω
再生音域------:30〜20000Hz
クロスオーバー-:550Hz/4500Hz
発売年--------:1976年発売
価格----------:¥12、8000/1本。
定格・最大入力-:100W・200W
音圧 SPL------:94dB/W/m。
寸法----------:W510xH940xD445
重量----------: 48Kg
この時期Technics7のリアルフェイズ思想と同方向で構成している。
という「弩レットノート級」と言って良いスピーカーなのだ。

 当時就職して間もない時代の若者3種の神器の一つであったオーディオでも2本で給料の4,5か月分もするスピーカーなどビンボウセイネンには買う対象に無かった代物なのだ。
 まぁ入手経緯は別にして、その代物がまずは手に入ったが、「若干、目をつぶってね!」箇所がありそれを、山仕事の合い間に手を付け始めた。1つはウーファコーン紙の穴!と同じCHのスコーカードームの凹み!。もう一つはバッフルから飛び出たカタチが特徴のウーファのフレームが経年による白粉の噴き出し。このウーファは「オーディオ」にとってはすごくいい時代のユニットらしくダイキャストのスピーカーフレームが迫力ものでがっしり埋め込まれるようにデザイインされた重厚なものだ。それだけに腐食しかかった白粉は取払い更に塗装しておきたい所だ。
 いづれもサランネットをした状態で聞く分にはそんな「目をつぶってね箇所」を言い当てるヒトはいない。が、やはり往年の逸品に敬意を表して優しくして上げたいのだ。  
 まだ手をかけ始めたばかりのスピーカーと一緒にTRIO製プリメインアンプとSONY製チューナーも一緒にやってきているので復帰したら第2の庵に設置しようかと・・・
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  山仕事、伐採、葉枯らし。

 間伐の場合は、伐り倒したあと枝を払い、玉切りという適当な長さに切って置いて乾燥した後何らかの用途に使うか、そのまま放置し土壌に帰るのを待つかだ。今回はログ用材として春以降、少し本格的な小屋作りを目指している。実行するまで2,3ヶ月の時間があるので「葉枯らし」という乾燥方法を行う事にした。
 冬季に伐採し枝は払わず放置する。「葉枯らし」とは、伐り倒しても枝の付いた樹木はしばらく生きているので根元から枝方向へ水分は動く、勿論根元で切り離しているわけだから地面から水は供給されないので、ただ伐り倒し玉切りして乾燥するよりはずっと早く乾燥が進むだろう事は想像できる。
 そう云った乾燥による重量の軽減と、虫菌類被害の防止に役立つそうだ。今までは虫菌類被害の防止には皮を剥いて防腐剤なんかを塗りこめるのがセオリーの様に思っていたが、皮を剥かなくとも「葉枯らし」を行えば、辺材という中心部に近い赤味を帯びた材料の外側の澱粉量が玉切り乾燥に比べずっと早く低下し虫菌類の被害が少なくなる。という話だ。
 まぁ自分は経験がないので、玉切りに比べて・・・とかの相対値は分からないし、虫に喰われる量とか範囲の絶対量も分からないが、農林水産省林業試験場木材部乾燥研究室とか云う長ったらしくいかめしい部署のレポートとか木材加工協会とかの民間部署でも報告されているようなので本当だろう。
 もっとも主要目的は木材としての出荷時における品質向上、人工乾燥工程の短縮によるコストセーブとかなのだが、自分としては出荷するわけではないので20%も軽くなるという乾燥による重量軽減が一番で、運搬に頭を抱えている所の負荷を少しでも軽くしたい。それと、葉枯らし効果でその後の乾燥収縮による狂い、割れ、への抑制効果を期待したいところだ。

 晩は焼酎片手に飲ん兵衛の戯言。お天気姉さんが三寒四温を言い始めたこの頃。
 三寒の時でもスピーカーメンテをしようと思いながら四温日の山仕事が続いている。


'08/ 2/ 17   安比スキーTour

 先週、気合を入れて国見スキー場で行った特訓。
午前券フルのトレーニングをした効果は上々だったような気がする。昼飯時のビールで腰砕けにならないようにとの思慮遠謀であったわけだ。
 But、落とし穴は意外な所にあった。国見では間違って倅のブーツを持って行ってしまった。サイズは同じだから使うには問題ない。さて本番の安比。先シーズンの終り頃ビンディングから外す時に「引掛かり感」があったのが気になったので(なら、ちゃんと・・・)「ど〜れ」とブーツをひっくり返して見たら「踵が無い!」
 留めビスだけが残ってソールが取れている。ビスの頭がスパイクになり雪面を歩くには都合がいいが、板から降りる(外す)時、ビンディングの稼動部に引っ掛かり外れにくくなっていたのだ。無理をしなければ滑れるのでこの日はそのまま滑ってきた。元々、足を充分に使わない、いわば足、腿に負担が掛からないただ滑り降りるだけ!みたいな滑り方の自分の滑りには支障はないが、ビンディングの作動から考えれば結構危ないかもしれない。
 まぁH.Dの「パパサン」と似てると言うだけで選んだNORDICAの「883」10数年モノのブーツの傷み方からすればしょうが無いかもしれない。帰ってから補修方法を考えよう!!グループで遠出をすると何かと話題を提供するメンバーがいるものだが今回のトホホ役は自分か!?

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  山仕事

 杉林の下刈りと枝打ちをしている区域で小山になった甘納豆風な糞の塊りが2箇所あった。一見して「カモシカ」のモノだと分かる。林道を開いている時も雑木林に2箇所。雪が積もると足跡が残るのでどの辺りを歩いているのかが良く分かる。普段はあんまり見かけないが頻繁に歩き回っているようだ。もっともこっちが視認する前に向こうが早く気づきこちらに出会わないようにしているのだろう。大体の野生動物はそんなステルスみたいな行動パターンをしている。

 本土でも中国地方ではいなくなったとか。今の特別天然物に指定されたときには個体数として3000頭程にまで減ったという。多分、イノシシや熊なんかと同じように狩って食っていたんだろうなぁ。1955 年の指定から今では7万頭から10万頭迄増加している。それでも場所によっては絶滅の恐れのある地域個体群(LP)として九州地方のカモシカが今も環境庁のレッドブックに載っている。今、この辺りでは少し山に入っていくとカモシカに出会う事も珍しくはない。時には街に迷い出てニュースに流れる事もある。食害が発生する事もあるが熊、イノシシよりはまだまし、普通ではヒトに危害を与えるわけでもなく食害も柵、網などで防ぐ事は出来る。

 既にオオカミ2種、コウモリ2種が絶滅している。その教訓からカモシカは絶滅を脱した。野生動植物とは程よく共存できる状態が理想なんだが、以前なら直接的な狩猟とか食物連鎖が途切れる事で種の絶滅に至ったものがこれからは環境破壊と言われる変化でもっと大掛かりな淘汰を招くかもしれない。自然との折り合いはヒト以外の動物のほうがずっと上手そうだ。ヒトは動物的な本能が低下した分、より多く得ている知的能力をもう少しだけ自然との付き合い方に振り分けられたらヒトはもっとバランスのいい生き方が出来そうなものだが・・・  

  晩は焼酎片手に飲ん兵衛の戯言。今週の中場は爆弾低気圧で列島大方は降雪。
 雪とブーツ修理を言い訳に週半分以上休みながら山仕事もゆっくり続いている。


'08/ 2/ 10   恐るべしGoogle Earth

   最近のGoogle Mapを見てビックリした。1年ほど前に見たそのMapの衛星画像はこの辺りを画像として見ても解像度が低く、とても車も建物も識別は出来ず、なんとなく2車線路の道路の有無が認識できる程度だったのだ。それがなんと木楽庵周辺の開墾地やら停めてあるジムニーまで写っている!!開墾の進捗具合からみれば一昨年’06年の5月頃だろう。Google MapはGoogle Earthの衛星航空写真を用いているが、地域と重要度に応じて標準の15m解像度からなんと15cm解像度まで提供されているとの事だ。庵周辺は車が識別出来る程度なので1m程度の解像度まで上がっていないかもしれない。これが東京辺り羽田空港であれば機体に書かれたナンバーや機体の種別も車のタイプも識別出来るしデズニーシーでは並ぶ人間もはっきりわかる。

 日本の偵察衛星の画像は見たことも無いが目標の解像度には至っていないという記事も見かけていたので、米軍軍事衛星が15cm解像度だというから、このGoogle Earth解像度までの画像Dataも得られていない可能性はある。ひょっとしたら使い物にならなくてGoogle Earth なんかを使ってるんじゃないだろね!?4機も打ち上げ動かしているというのに。
 それにしても座間とか軍事施設は解像度が落ちていて羽田ではわかった機体とか車の識別はしにくいが輸送機だ!戦闘機だ!位はわかる。
 ただ皇居の辺りは高解像度で、畑らしい部分やひょっとしたら中の住人までも分かるかも知れないと思わせる。畑仕事でもしていたらくっきり写っているのかもしれない。
 まぁ木楽庵にはさほど重要機密などはないしカルト的な悪巧みもしていないが、こうやって見られているかもしれない。と思うだけで当然気分はよくない。
全地域を15cm解像度までの画像でサービスをするとは思えないが・・・その時のために、これから外で仕事をしている時は、自分だとはっきり分かるように真っ赤な頬被りでもしようか・・・  

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  餃子は「ん・まい」

 子供たちが中学生と小学生だった頃かもしれないから10数年前になるかもしれない。なんかのきっかけで家で餃子を作って食べた晩があった。まれに作る親父の手料理に同情心をもったかきれいに平らげてくれた。聞いて「美味しいよ」と言った表情からは「同情心」にかられて・・・と云う様子も不自然さもなかったしその後はこの餃子は家庭料理の主だったものに定着した。
 別に自分が作ったものでなくても不思議に家で作った餃子は「旨い」のだ。挽肉は普通のスーパーの挽肉で「ミートホープ製」ではない事だけは確かだが、野菜は白菜だったりキャベツの時もあるし、しいたけもニラも入ったりなかったり。フードプロセッサーなんてないので、詰める「餡」は結構、粒だっているし肉も挽肉ではなくてちゃんとみじん切りしたほうがいいのかも知れないし。包み方はばらついて餡がはみ出すのを避け縁も広がりいかにも手作り。しかも皮まで手作りは対応出来ず。買った皮を余らして、冷蔵庫の隅に数ヶ月置いた挙句捨ててしまうのが常。「タレ」だって普通の醤油と酢とラー油。それでも家で作った餃子は「ん・まい」

 以前この辺りではスーパーで売っている餃子で多いのは珍々亭の「冷凍ではない餃子」が普通の(!?)餃子だった。今はなんでも「宇都宮産」がいいとか餃子通のヒトは言うらしいが結局、我が家の手作りは元の珍々亭の餃子に勝ったのだ。それ以来餃子は手作りだけになってしまったが、今思えばXX亭の餃子は大して旨いものではなかったのかもしれない。冷凍餃子は食べた記憶はないので、確定的ではないがXX亭の餃子よりも旨くはないと思うのだが!?。今回の中国産「殺虫剤餃子」のニュースは以前にあった「ダンボール肉まん」(今だ自分はこれは本当だろうと信じているのだが・・・)のインパクトが強くて「あるだろうなぁ・・・でも我が家の餃子にメタミドホスは入っていないはずだし」程度だったが、枡添厚労相の「犯罪性__」という選んだ言葉だろうが、確かに「テロ・・・」の手段としても使えるものだろう。かつての「オームのサリン」の様に死まで至らなくとも混乱と企業の死活まで影響させている。

 それにしてもですよ、どう、誰が考えてもJTなり双日なり、ましてや日本国のお役人が工場見学(監査ではない)に行って尻尾が出るような現場を見せるはずがないではないか!!!日本国内なら「作業工程を見つめられ手先が震える」様なウブなタマじゃない。その晩は宴会だったろうよ。とまでは思わないが自分は足を踏み入れた事のない中華人民共和国だが赴任経験のある元同僚の言「なんでも有りの世界だよ。」の言葉が事が起きる度、思い起こされる。
 アメリカの様に「チャイナフリー」とあからさまに中国製品を拒否するような行動まで日本では至っていない。チャイナスクールは政界、官界に生徒を数多く持っているいるようだが・・・

 庵の昼食卓では「モヤシ&湯豆腐鍋」とか「焼き芋」とか「焼肉」の類で火にかけておくだけ、もしくは焼きながら食べるのは簡単なものだが、手の込んだものは難しい。いきおい簡単なレトルト類も考えるがやっぱり原産地も気になり手を出せない。海老とかも怪しいし値段が安いな!なんてのは、「モヤシ1袋19円」の様に積載効率とか痛みやすいのでリードタイムが取れない!なんて云う根っから地場産でしか成り立たない様なモノ以外はとても怪しいところなのでチェックはより厳しい。「安くて簡単で旨い」が基準の庵生活でもそういう食材は選ばないことにしている。
 元々、レトルトの様に簡単に出来すぎるのはオカシイのだ。という少し歪んだ意識があるのだが今の世は「簡便さ」「楽さ」はお金で買う世だし「手間をかけて旨いモノ」を食べるという事が普通の事ではなくなって来ているのかも。

 地産地消とか土産土法とかよく言うが自分が旨いと思う我が家の餃子もChineseの餃子ではない。月に何回か食卓に上るカレーがインド人のカレーではない様に。中国本土まで行って食いたいとは思わないが、台湾で食べた飲茶の点心にも餃子はあった。我が家の餃子を台湾で台湾の点心餃子と食べ比べれば圧倒的に点心が旨いだろう!台湾の点心を国内で食べた事はないのだが、これもその土地で結構いけるなぁと思った「紹興酒」も国内で飲んで旨いと思ったためしはない。「ん・まい」と感じるには自己満足という味付けも大事だし、その地のホンモノに勝るものはないだろう。出前だってその店で食べる「旨さ」とは違う。旨いものを食ったり飲んだりするためには自分で作るかその地に行って食べさせてもらうしかないだろうと思うのだ。

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  「トゥルー・クライム」

「GYAO」で見たのだが、GYAOの映画も何時からか、細切れではなくなって1本通しで見られる作品もあり見やすくなった。う〜ん15.4"WXGA画面ではこういったシネマサイズは125%拡大で少し画面をシフトさせると見やすい。14"の時は大きく出来なかった。と云う様なハードの変化でたまに観るGYAOはどう見えるか・・・とネットシネマを見てみた。
 9年ほど前の映画だが面白かった。コンパクトな構成作品なのだがさすがイーストウッド。見せてくれる。どこかの国の鳩山法相にも見せてあげたい。

監督・制作:クリント・イーストウッド/製作:リチャード・D・ザナック、リリ・フィニー・ザナック/原作:アンドリュー・クラヴァン/脚本:ラリー・グロス、ポール・ブリックマン、スティーヴン・シフ/音楽:レニー・ニーハウス 出演:クリント・イーストウッド、イザイア・ワシントン、ジェームズ・ウッズ、デニス・リアリー、ダイアン・ヴェノーラ 1999年 / アメリカ
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 山仕事

 一昨年、去年と4月〜5月頃立木を伐っていたときは「ヒヨドリ」がすぐ近くまで来ていた。季節的な違いかもしれないが、今下刈りと少し太めの雑木を伐っているとやってくる鳥がいる。見る角度によって羽の色が青く見える。あまり人間に対して警戒心を持たないのか、倒した木に虫でも付いていてそれを追いかけるのに夢中なのか、結構近くまでやってくるしチェーンソーの音にも動じる様子はない。
 50余年生きてきて初めて見る鳥だ。青い鳥と言ってもいいほど「ルリビタキ」。

 3連休、祝日の11日にスキーに誘われた。最近、年とともにスキー場に向かう回数が減ってきている。行くにしてもスキーはスキーでもウィスキーがいいとかの駄洒落そのままに何本か滑ってロッジでのビールのパターンだが、その「何本か」は以前は午前中目一杯だったが、時と共に7、8本〜4,5本。最近は2,3本レベルまで下がって来ている。勿論スキー場によって雫石の様なメンズであれレディスであれ、テッペンから下まで一気降りでもすれば4,5Kmのゲレンデなら1本で即休憩になるかもしれない。
 今年の初滑りがそのまま滑り納めになるのもなんだかあれだし、そんなパターンだとエッジの錆を落として、筋肉痛になってお終い!!。と云うのも面白くない。と週中の晴れた日、比較的近くて空いている(最近はどこも平日は空いているが)国見スキー場に足慣らしに出かけた。
 スキー場に続く山道のナイスコピーの看板も変らない。
一人乗りのリフトも昔のまま。3本あるコースの内1番傾斜のある第3ゲレンデはクローズしていたが、第1でも第2でもほとんど貸し切り状態なので経費節減の為には仕方ない。緩斜面とスピードの遅いリフトの第1ゲレンデでは1本滑ると10分から15分位かかるが、もう少し傾斜があってリフトもちょっと早い第2ゲレンデは1本10分は掛からない。ほとんど第2ゲレンデで滑り続け1時までの午前券目一杯で20本位は滑ったろうか!?まぁあんまり足腰を使わない、滑り降りるだけのような滑りなのだが、それほど疲労感も感じないのは意外だった。 杉山の下刈り、雑木伐採作業なんかで毎日身体を動かしている効果かもしれない。

  晩は焼酎片手に飲ん兵衛の戯言。昼はメタミドホス餃子も食わず冬の山仕事は続いている。


'08/ 2/ 3   新規PC

 VAIOノートの液晶画面を支えるヒンジが壊れた事を機に危機感を感じ次代機を物色した。結局ヒンジは修理出来て使用には差し支えないのだが8年目に入るメイン機に不安は残る。
 DELL-Vostro1000。CPUはAMD Athlon64x2 Dual-Core Processor(TK-55)1.79GHz。メインメモリー1GB。カスタム注文ヶ所はHDDを120GBに。光学ドライブはDVD+/-RWに。ワイヤレスLANカードを内臓に。OSはWindows.XPを選択。付録的に付いてきてもほとんど使わなくて容量と速度障害だけのバンドルソフトは無い空っぽな最廉価マシンだ、これが実にさわやかで軽快!
(DELLのロゴが入ったGoogleのランチャーが常駐していたが目障りなので抜き、画面は使い慣れたクラッシックデザインに)価格は送料込み\72,400。デリバリー2週間で手元に届いた。

 ソフトは今まで使っていたVaioのノートに入れて使っていたOfficeと画像処理のPaintShopとAdobeのPhotoShop。動画処理はUleadのMediaStudioとFlashはFreeMotion。IBMのHPビルダーとMy HomeビルダーPro。それにウィルスバスターをDELL側にも入れて、それまでのVaioと似た使い方が出来る動作環境になった。Pdfはクロセのフリーソフトと読み込みもフリーソフトを使っていた。どうしてもAdobeは機能を入れすぎて重いため軽いフリーウェアは重宝する。ただAdobeのPhotoShopにはAcrobatが付いているのでそのままにした。まぁこの辺は容量と処理速度が上がったので、しばしそのまま・・・着いた日はインターネットの接続とメールだけ。速度のメリットは無い。中がほとんど空なので立ち上がりは早いが交換局から2Km位でのADSL通信8Mb契約ではMax速度でも3Mb程度。  週末に今までのVaioで使っていたソフトとDataを入れてMy Homeビルダーという簡単な家の設計プランを行え3Dでイメージを操作できる重そうなソフトを動かした。こういった負荷が重い処理では「サクサク」と以前のVaioでは叶わない快適操作を味わえる。面白いもので快適速度を味わうと、中々以前の環境には戻れないものだ。全てのDataを移し終えたわけではないが早いうちにメインはこちらに移るだろう。

 ただネックはあれだねぇ。今は液晶サイズが15.4"のWXGAがポピュラーとか。それを選んだら1280x800Pixelが標準解像度で、文字が細かい!!要は老眼進行中の目には優しくない。今までの1024x768pxにすると縦方向が縮んで歪んだ画面になるし・・・コントロールパネルの画面デザインでフォントサイズを調整してみたがイマイチ。Gyaoとかを見るにはいいのだが・・・
とうとう安直にブラウザは文字サイズを「中」から「大」へ。またはページを拡大125%に・・・う〜ん着実に「老化は目から」だねぇ。

 初めて買ったパーソナルコンピューターは28,9年ほど前のシャープ製MZ−80。その名の通りCPUは8ビットZ80。コンパクトカセットテープでBasicを読み込み、カセットテープでその他のソフトやデータの読み書きが出来る!!という代物だった。
 さてこれで何が出来るものかといえば今のPCから見れば何も出来ない!という物だが、当時の感覚からすれば「何でも出来る」気がしたものだ。価格も27万円もした。新車のクルマは買えないが中古ならそこそこのものが買えたと思う。その後ハードとソフトの進化と共に3,4年刻みで機能がUPして行くに連れてもおんなじ価格帯でその「PCの進化」とやらにツラれながら3台は買い換え追いかけたたと思う。ハード価格が下がってきたのはWindows98辺りだったようだ。
 単に表計算やワープロ文書作成でのPTA、町内会などのパンフレット作りからインターネット、メールから、写真のような静止画像処理から音楽、動画の処理が楽しめるようになってきて必要な処理速度とメモリー容量の要求も桁が上がったのだけれど今は一般的な使用ならニーズと機器能力のバランスが一段落したところかもしれない。なんといってもノートで10万円を大きく切る価格でこれだけの能力を有するキカイが手に入る事は驚嘆するばかり。それら機器製造に近い世界に居た身からすればそんな業界から早めに足を洗ってよかったなぁ(笑;;)つ〜気にもなってくる。まぁ100ドルパソコンというものもこれから出てくると言うし、インド、タタ社製の国産自動車はかつてのMZ−80と似たような約27万円(10万ルピー)という低販売価格とか。

   そんな低価格化の工業製品とは逆に食料は値上げが続きそう。昼食時には汁物として重宝する袋麺。この麺類も主に「小麦粉の値上がりから値上げせざるを得ない。」と去年の後半に大手ラーメン屋が連呼するものだから、早速一部スーパーでは普段¥248という5個入り袋麺が先日寄った時には¥398という値段が付いていた。「えっ間違いじゃないの??」 と目が(・_・)状で見たが間違いないようだ。チラシを出すセールの時なんかは¥198の値段をつけるお買い得の一品にしたりするのだが、Mini-Maxで倍の値段はないんじゃないの!?
 とびっくりもするが、「便乗」もずいぶんあるんだろうなぁ・・・最近はもっぱらスーパー通いが多いので結構食料品の値段には感度が上がってると自認している。自分程度がそう思うのだから家計を預かる人はより感じるかも。

 それにしてもハイテク、高機能な工業製品は多少高くなったにしても、古いものを使うとか使うこと自体を我慢するとか出来るし、初物は高くても何年か待てば値段はこなれて安くなってくれる。それが食料、燃料、生活必需品の我慢は難しいし待てないだけに価格吊り上げのエゲツなさは腹立だしい。グローバルな関わりで物事が動いているこの世界で日本には原材料で首を絞める事はとれない戦略だねぇ。相手がしたたか過ぎるのかこっちがアマちゃんなのか・・・
 こうした物価高が続く身近な食品だけれど、買う時は「メタミドホス殺虫剤」入りか考えて、しばらく「中国産」と「餃子」は避けて簡単&コストセーブ食材を探すようになった今日この頃!!
 まぁ今の中途半端な山仕事形態も、もう少しマトモな開墾地となれば自給率100%に!?

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 山仕事

 丸太は当然元口から末口に向かってテーパーがついているわけで、立木状態で丸太材を伐りだす時に便利なのが「目通し」採寸という事だ。これは元大工さんの「ふぐんつぁん」に教わったことだが、例えば、4m材で末口6寸角の柱材を確保しようとすれば、立木状態でほぼ目の高さで6寸x4倍=24寸の円周寸法を持つ材が必要という事だ!。このサイズであれば「中丸太」というらしく十分ログ材として使えるようだ。

 ということで、若干のマージンを持たせ「目通し」74cm〜80cmとそれ以上の2クラスの紐スケールを作り、中丸太110本は確保したいと赤/黄のマーカーテープを持ちスケールを当てながら推定3000本強の杉林の中で太目の材を探し回った。まだ下刈りをしていない領域もあるが、一通り歩き回ったところ両方あわせて130本を数えた所でまぁいいかと本数だけは確保出来た。
 2月に入りこの日は伐採始めとして「目通し」周囲80cmの杉の木を2本伐り倒した!
 枝先からも水分が抜け乾燥を促す為には生きている枝部分は切払わ無いほうが良い!という事で2ヶ月程このまま放置。それと「目通し」で測った立木の寸法が伐り倒し思惑通りの丸太材となるものか長さと末口相当の太さを測ってみたかったのだ。

 経験則と統計的な平均値と言うものなんだろうが、伐り倒した材「目通し」円周長80cm(約26寸)は元口から4mの所で周囲60cmほどだったのでちゃんと末口20cm径の「中丸太」材にはなるんだねぇ。成長度合いでそのテーパーの付き方はバラツクとは思うけれど、伐採した後それぞれの組み合わせを工夫すれば大体目論み通りの材料は確保出来そう!。
 さてこれから2ヶ月ほどの期間を経て次のピーリング(皮むき)工程へ・・・ただ伐採期間はいいだろうがその運搬方法はこれからちゃんと考えなければ・・・まぁそれこそ何事も「だいたい」とか「ザックリ」とアバウトな計画なのだから・・・

  晩は焼酎片手に飲ん兵衛の戯言。昼は(高価な)ラーメンをすすりながらバイオエタノールパワー全開で、冬の山仕事は続いている。



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