徒然なるままに

2009

'09,1 '09,2 '09,3 '09,4 '09,5 '09,6 '09,7 '09,8 '09,9

2008

'08,1 '08,2 '08,3 '08,4  '08,5  '08,6  '08,7  '08,8  '08,9  '08,10  '08,11  '08,12 

'09/ 9/ 27 山仕事: 収穫の秋に入ってきた。

  朝夕の気温は15℃近辺まで下がり始めた。10℃辺りまでは充分バイクで通えるのだけれど、まだ身体は順応していないけれど朝などはかえってキリッとした空気が心地良い。
 片道30km程の通いルートで何箇所も金木犀の香りが漂ってくる。始めに気付いた時にはトイレの芳香剤を思い浮かべたが先々で香るこの匂いに秋の収穫期が近いことを感じさせる。

 稲刈りで二日半日ほど、その後の雨の日まで山仕事を中断してさてログワーク再開!と山道を登り始めたら栗の実が落ちていた。拾ってはポケットに入れながら休憩小屋に着くまでにポケットはパンパンに膨れていた。袋を探して又林の中まで拾いはじめると小1時間ほどで1升ほどは優に拾えてしまう。今年は栗とかクルミの花が多いと思っていたが、やはり秋にはそれなりの実を付けたようだ。栗の実を拾いながらキノコのホダ木を見ると数日前にはなかったヒラタケが生えていた。前日の雨は少し早めに生え始めたヒラタケをいきなり大きく成長させたようだ。本来なら灰色っぽくて程よい大きさ傘の大きさもせいぜい3cm程度のものが、それらしく馴染みがいいのだが 白っぽく10cm位にも傘が広がったヒラタケは少し不気味にも見える。

 栗の実は朝方2,3日拾い続けて都合五升程、煮上げて晩酌のツマミと栗ご飯んに!。ヒラタケは早く生えすぎたらしい株をもぎ取り晩の味噌汁の具となった、形は悪いが秋の香り充分、歯ごたえもしっかり。この秋は山の恵みを堪能できそうだ。
 ログ積みは10段目の長手方向が終了。
'09/ 9/ 20 山仕事: 夕日は真西に近づいてきた。

  春分の日、ログサイトから見た日没位置を撮っておいた。西側に向けた土間の出入り口になる開口部から真っ直ぐ夕日が見える位置。秋分の日も同じような光景になるはずと思って数日早いけれど夕方カメラを向けたら、確かに位置関係は似たようなものだが、周りの雑木に葉っぱが付く前の季節と、落葉まではまだ時期が早いので今は日没までは見えないのかもしれない。ロフトが上りデッキに立てれば見えるのかもしれないけれど、う〜んあと4段か6段になるか、しばし積上げないと悠長な夕日見物は出来ないなぁ。

 周りの田んぼも色づき、我が家の稲刈りもそろそろ・・・老齢稲刈り機械では数日がかりで刈り上げないと。その間はログワークは一時休憩という事で・・・
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  今週の・・・

 イージー・ライダー(Easy Rider)
 10回も20回もとは言えないけれど、何度か観た映画だった。最近、思いついてDVDを買い求めて、2度ほど観て見た。その中の2回目が今週。
 おそらくツーリングを趣味とするバイク乗り、特にアメリカン系の好きな大方の人は映画を観てなくともタイトルやピーター・フォンダとデニス・ホッパーがチョッパーに乗っているポスターは観た事があるんじゃないかと思う。

 公開されたのが高校生の頃だった。単純に格好いいなぁと思ったものだ。時代はベトナム戦争真っ只中。東大安田講堂攻防戦とか学生運動もピークを過ぎようとしていた。この映画に象徴されるようなニューシネマとかニューロックとかドラッグとか新しそうでワカモノ心を刺激するようなモノは大体が太平洋の向こう側から来るものだった。
 高度成長期で世の中は上方志向で学生運動にせよ海の向こうから来る"New * *"にかぶれるにせよ、今思えば40年という時間が感覚を鈍らせるのかその実態はそれ程シリアスなものでは無かったのかもしれないと思ったりする。列車通学の高校生が最寄り駅への通学路に使う原チャリ(という言葉はまだ無かったが)ではチョッパーは無理だが、もう少し大きなバイクもせがんで持てるドラ息子は500cc位のバイクにも乗っていた。そんなに大きくないにせよ、そんなバイクにイーグルハンドルを付ければみんなイージーライダー気分だったのだ。

 自分が今だバイクツーリングを続けている遠因の一つにも確かにこの映画の印象が強烈だったせいがあるのかもしれない。それなりに何車種か乗り継いでは来たが、当時あこがれたチョッパー風バイク、アメリカンタイプとやらを選ぶことは無かった。
 確かに一時期のバイクへの憧れはフォークがギューッと前に伸びて万歳をするような握り方のアメリカンだったが、この映画を何度か観ている内に段々考えるようになって来て、あまり安易に乗っちゃいけないのかな!?みたいな気分がして来たからかも知れない。  閉塞感と体制の厚い壁。と言い切っていいのかどうか、今回の衆院選挙と重ねて見てしまうと確かに彼我の背景と重なる部分もあるのだが、まだまだ温さをあらためて感じてしまう。

クリックで画像を別ウインドウで表示します。  この年日本では

正月皇居の一般参賀で昭和天皇陛下がパチンコ狙撃された。
東大安田講堂攻防戦、機動隊突入、東大生600名逮捕。
HNK、FM本放送開始。
永山則夫連続射殺事件犯人逮捕。
東名高速道路が全線開通。
第32回衆議院議員総選挙、小沢一郎初当選。
流行歌:夜明けのスキャット/ブルーライトヨコハマ/長崎は今日も雨だった/グッド・ナイト・ベイビー/雲にのりたい/いいじゃないの幸せならば/真夜中のギター/或る日突然・・・
 


 今は西日が入る土間も、扉が付いたら内側をスクリーンにしてEasy Riderを観てみるか・・・

'09/ 9/ 13 山仕事: 墨壷とチョークライン

  単に直線を引く道具なのだけれど、作業を始める前は家の物置にあった木彫り竜の形かなんかを掘りこんだ昔ながらの墨壷を用意した。永く使っていないものだったから、墨を溜め込む綿状の墨を沁み込ませる部分がカラカラに乾いてしまっており、当然これを新しい真っ白な墨綿に交換して糸も当然交換して使い始めたのだけれど、どうも墨の着き具合がよくない!大工さんが使っている所を見ていた記憶からは、糸の端を基準点にカラコとか云う止め具で挿してクルクルと糸を張ってその糸をパシッと引張って打つだけで鮮やかなラインが引かれるはずなのだが、自分がやるとカスレて点線状に引かれてしまう。

 きっとその古い墨壷が悪いのだろうと、ホームセンターの日曜大工コーナーで安手のプラスチック製で自動巻取り式とかのものを求めて使ってみた。墨壷部分の容積はそれ程大きくは無いが、糸の通る所が上手く墨の浸ったクッション状の所を抜けてくるせいか、ラインはキッチリ黒々と引けて、それ以来ライン引きはこのプラスチック製墨壷を使っていた。
 5,6段ほどログ積をしていると、どうもそれでも不満な箇所が出てくる。墨糸は常に墨汁に浸るわけだから、段々弱まって(!?)切れやすくなってくる。ログの表面は切り屑やゴミもついているので、それを払って引くのだけれど、それでも墨糸は切子なんかを拾いこみ、墨糸の引き出し穴辺りに詰まったり、墨壷に溜まりこんだりして、そんなゴミで糸の繊維とかゴミでボサついた糸で引くと、点線状になったりしてきれいに引けなくなる。使うたびの手入れが必要な様でそれを掃除するたび手が真っ黒になる。元々、張った糸を引いてラインを付ける度にも墨で手は黒くなるのだが・・・。そんなゴミより何よりログ上面に引いた墨線が雨が降った後にはログの丸みを伝って涙で流れたアイラインの様にログ表面に墨の流れた跡がついてしまう。

 イメージとして頭にあったのは大工さんがきれいにカンナをかけた梁材なんかにピシッとキレイな一直線のラインを引いている光景だったが、中々そんな風には引けていない。まぁその作業詳細も身についていないだけかも知れないし、話に聞くには「長い梁を渡す時など、重量で撓む分を計算して(経験則!?勘!?)墨糸をヨジってラインを打つんだ!」
 とか云う話も聞いたが、そんな極めたワザには程遠いし幸いまだその影響がある所まで至っていない。とにかく涙で流れたアイラインを何とかできないものかと!そういえば前に読んでいたログ関係の本には、使う道具として「墨壷」或いは「チョークライン」とか併記されてたしホムセンの道具コーナーには墨壷の隣に「チョークライン」も有ったなぁ・・・

 ということで7段目以降は今まで墨壷で引いていたログ上面のラインをチョークラインで引き始めた。チョーク粉は黄色蛍光色!粉が散ったり、雨で流れてもログはそれ程汚れないだろうと!・・・使ってみると、これはいい!残す必要がある部分は鉛筆でなぞっておけばいいし、雨露で墨が流れる事もないし墨糸がボサボサになって切れたり、墨が固まって墨壷が固着する事もない。といい事尽くめなのだが、1点、飛散防止用の保護めがねでよく使う黄色系のめがねでは黄色蛍光色が見えなくなる。う〜んチョーク粉を換えて見るか。

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  今週の・・・

 HUB初号機。9月11日02時1分打ち上げ、HTV(H-II Transfer Vehicle)の技術実証機を軌道に乗せた。 初段エンジンを双発化:HUAのLE−7Aエンジン2機をクラスター化し。固体ロケットブースターも2機から4機に増設。総重量530t、静止軌道なら8t。国際宇宙ステーションISSへの補給軌道なら16、5tの衛星を打ち上げられる能力を備えているという。

 軍事技術からの転用をせずにここまでのレベルで宇宙技術を有している国は無い。個々の要素技術を積上げてきたとは言え新規プロジェクト本番でしっかり計画通りの結果を残せるチカラは軍事をベースに成り立っている他の国からすれば、潜在能力としてのプレゼンスは相当な脅威に映るかも知れない。
 打ち上げ日直前にNHKニュースの後半で紹介したスタッフの一人、今回のHTVの運行管理、フライトコントロールチームと言うのか、そのリーダーは33歳の若さとか。又プロジェクト自体のリーダーは6年前、ブースター噴射口の破損で軍事情報衛星の打ち上げに失敗したHUAで原因となったその固体ロケットブースターの設計責任者だったという。若手あり再チャレンジありのスタッフにも層の厚さ、闊達なたくましさを感じる。

 スペースシャトルの運用期限が終わる2010年の退役後、ISSを維持して行くための補給は欧州のATV(積載能力7t)とロシアのプログレス(積載能力2.5t)と今回のHTV(積載能力6t)だけで、ドッキングハッチ構造により、ISSの標準実験ラックとかバッテリー等の軌道上交換ユニット、大きい機材などはHTVでしか運べないスペックとなっている。
 プログレスは元々旧ソ連のサリュート、ミール宇宙ステーションへのソユーズで打ち上げられる補給機だったので、欧州のATVと日本のHTVとの比較はあまり意味を持たない。用途、構造、発展拡張性としてもATVとHTVはよく似ている。ATVが仏、英、独など設立時参加国17+途中から参加の協力国7の主に欧州圏計24ヶ国の連合体みたいな組織が推進するプロジェクトに比肩出来るのが日本1国で開発運営するプロジェクトだというだけで、痛快ではある。
 反面、連携、システム化に長けている欧州文化と孤立しがちな日本文化の実情を見る様でもあり、ある部分オトナ付き合いとコドモの付き合いの違いにも見える。

 まぁその難易度なり技術的達成度が国際評価的に高い割には日本式時刻では殆どの人が寝ている丑の刻の打ち上げだったからでもないだろうが、国内の報道レベルが酒井法子の覚醒剤報道などよりはるかに小さい報道というのは少し寂しい。お祭騒ぎをする性質のものではないけれど、あまり賞賛することが上手くない国民性か!?
 今回のHUB初号機とHTV実証機の打ち上げ総費用は347億円とか、この金額が高いか安いか?元は勿論、税金なのだが、国民負担の借金を増やし続ける天下り官僚を維持する各種天下り法人のいくつかを整理すれば済むだけ。
(廃止になるほど非難の集まった「雇用・能力開発機構」が作った「私のしごと館」などは建設費用だけで540億円もかかり毎年20億円づつ赤字を増やしていたという正に「役人のオシゴトの館」という所:ここが求人倍率、定着率、就職率を高めたナンテ話しは誰からも聞かない)
 単純に比較の出来るカネの使い道ではないがHUB/HTVの方が費用と意義からすれば、ずっと納得できる出費だと思うのだが。

 2003年5月に打ち上げられ小惑星「イトカワ」に着地した小惑星探査衛星の「はやぶさ」は7年をかけ来年6月帰還を目指して最後の軌道修正を行ういわば最終コーナーに向かう直線上を満身創痍ながら最後のPowerを振り絞って走っている状態のようだ。機器の状態からは地球に帰還出来るかどうかは分らない。どれだけ地球に近づけるか?というレベルかもしれない。来年初夏、ゴールする頃には、もっと多くの賞賛を受けられればいいが。


'09/ 9/ 06 山仕事: 10段目加工に入る。。

  9月に入れば暑さも和らぎ、作業性も上がって随分はかどるダロウ!!なんて思っていたけれど、たしかに作業はしやすい気候になってきたけれど、日も短くなってきてトータルでは大した進捗UPにはなっていないなぁ。

 さすが積段10段辺りになってくるとログは頭の高さ程となり、ログの揚げ降ろしも道具がないとシンドイし危ない。それに作業台がないとスクライブも出来ないし、ちょっとした作業にも事欠くようになってきた。
 工務店とかプロの仕事では安全性も確保して足場を組むのだろうが、金なし暇ありのセルフビルドとしては単純な踏み台/脚立で何処まで出来るか・・・ただその高さも一定の1段だけではちょっと・・・と2段重ねまで出来るようにとしてみたが、まぁ使って見ての!とまずは実戦配備で試してみることに。  
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  今週の・・・

 第45回衆議院選挙も終わり、結果は下馬評通り!
これが選挙の妙とでも云うものか!?。前回の参院選では第1党となりながらも定員242 現在数240の内、民主党議席は108と、連立を組まなければ過半数とならず、大勝した今回の衆議院では定数480中、308議席の圧倒的過半数を占めたが、前政権で連発した3分の2条項を行使するには参議院連立党派の連携をもってしても3分の2の320議席に1議席足りない319議席となっている。憲法改正可能議席数も又同じ。
 現実には各党派の国対なり多数派工作で揺れ動くものかもしれないが、額面上の勢力設定など有権者個人が意図して出来るわけではないのだから「妙」という事だねぇ。

 菊爺あたりでは国政選挙結果を云々する事などおこがましくて、ただ感じるままに・・・
行き過ぎ、オーバーシュートしたら反対方向に揺り戻しがあって、その後も又その反対に・・・振幅を縮めながら振動し本来あるべき位置なり値に収束して行く。電気のパルス(矩形波)などの伝達系ではよく見られ、クルマ、バイクのサスペンションを思い浮かべると分りやすいと思うけれど、スッと本来の位置に収める役割がショックアブソーバー。今の選挙結果はオーバーシュート後の振動にも似ている。この世界での優れたショックアブソーバーはどうやったら上手く働かせられるものか・・・ま、そんなものが分っていればみんな、とうの昔から幸せになってるっテカ。
 でも今までも本当は分っていて、有権者、そして将来の有権者も偏りなく見ることが出来て判断・選択がマトモに機能することこそアブソーバーになるという事で、まだまだ最適な減衰値ではないかもしれないけれど、使わなかった機能がようやく動き始めたのかも。

 既に、開票結果によって政権交代が現実となった今回の選挙、もはや1週間が過ぎた。
選挙運動中、庵への通い道には各候補、各党の選挙ポスターがそちらこちらに見苦しいほどに立て込まれていた。1週間が過ぎた今、これまた選挙結果と似たようなものか、各党、各候補の撤収ぶりがそれぞれで面白い所!自分が普段見るルート沿いに限っては、選挙で勝った側の方が選挙戦後処理も行き届いているように見える。負けた側は破れたポスター、倒れた看板がそれなりの結末を見せているように見えてしまう。

 ところで選挙中から気になってはいたものの選挙妨害だとか言われたら堪らんと書く事はしなかったが「女性の味方・・党」「女性のための・・・」とかスローガンを考えたヒトの思慮の加減というか、どんなセンスだろうと思っていた。
(これが「男性の・・・」とかだったら男尊女卑とか不平等とか差別とか散々叩かれ、バッシングされるに決まっている!(苦笑)

 選挙で使ったポスターが千切れて風に揺れているのを見ると、初めからうそ臭いたわごとだったのだろうと思えてくる。言葉巧みな新興宗教が奢れる言葉で自滅したようなものか。  

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