徒然なるままに

2009

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2008

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'09/ 11/ 29 山仕事: フルログに火打ち梁!?。

 てなわけではなくて単にスピーカーを乗せる場所を確保したかっただけなんですがネ。
ポスト&ビームとかの軸組み構造なら補強とかチカラ強さとか存在感を強調する手段としても特徴的な梁なんだと思うけれど、積み込んで躯体を構成するフルログでは使われることは無い・・・(と思う)。屋根の小屋組みではあり得るんだろうがログウォールでは特に意味は無いようだからこの位置にこんな梁風のログは有ってはイケナイ!!
 まぁこの辺が素人細工の自由な所でなんでもアリの世界です。特に補強とかの意味は無くても角材、板材で作りつけてもいいのだけれど、せっかく間伐材もあることだし、そんな火打ち梁風のスピーカー台を付けた。
 この台にはこのスピーカーが載る予定!壁との距離調整幅が少ないのが気にかかっているんだけれど、まぁそれはそれで・・・

 ログサイト周りにやってくる鳥も冬前にしてヒヨドリからエナガ・シジュウカラ・時に群れに混じったヤマガラなどに替わってきた。落葉して見通しの良くなった林のなかでは枯れかかった幹を叩くコゲラ。この日はそんなコゲラに比べふた周りは大きそうなキツツキがやってきた。写真に撮ってよく見たら頬と頭に赤い模様!頭の赤いのは単純に「アカゲラ」か?と思ったけれど、どうも身体の色が違うような気もする。図鑑でみるとこれは「アオゲラ」
 4年程、この辺りの林の中でウロウロしているわけだけれど、このアオゲラはお初のお目見え。とまった木がコシアブラの木でこれも良く見ると枝の先にパラパラと黒っぽい実を付けている。その実をつついている様に見えるけれど、資料でみるかぎりアオゲラは木の実を食べるとは書いていない。この冬はホダ木用に相当量の雑木を伐るつもりで、コシアブラはホダ木にはならないが、邪魔な雑木も伐ろうと思っていたところだった。このアオゲラがその実を食べてるかどうかは分らないけれど、別な鳥が食べるのかもしれない。鳥が木の実をつつき、またどこかに運んで種を蒔き、芽が生えて・・・そんな循環を無意識にも断ってしまうような伐採はしたくはないので、この木は残しておこう!とか思った日でしたネェ。
'09/ 11/ 22 山仕事: 須川岳も根雪!?。

 先週から今週にかけての雨で初冠雪時の須川岳の雪はすっかり溶けていた。
 今週後半には冬型の気圧配置も現れ始めて盛岡では積雪10cmだったとか、溶けていた須川岳の雪は初冠雪時の申し訳なさそうな白さが今回はすっかり冬山の様相になった。この雪はもう春までは溶けない雪なんだだろう。イヨイヨ雨予報ではなく雪の予報が気にかかる季節という事だ。
 去年の今頃始めたログ積みは1年経過した今ようやく12段目平均すれば1段1ヶ月という事になるのだけれど、不慣れな半年と慣れてきた後半では自ずとペースも違う。うまくいったら今年中に・・・なんて皮算用もしたのだったけれど、初トライでそんな計算は成り立たないだろうとも思ったのが正解だった。この分では棟上げは夏の日差し頃にもなりそうか!?(笑

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 匿名社会・・・体感治安

 先週末の我が家の新聞、論説欄に【「2年7カ月」の逃亡 匿名性のリスク検証を】
という記事が載り、気になっていたので少し書いてみようと思う。TVでも大きく報道された「英国人女性死体遺棄事件」の市橋容疑者の件だ。

 論説は【2年7カ月という期間、市橋達也容疑者の姿を覆い隠していたものは「匿名社会」とも言われる現代の闇ではないか。】と書き始めている。「匿名社会」とは何時頃から使われ始めた言葉なのか自分は分らないが、確かにそれと並行するのか個人情報云々はしばし前から言われ、自分が遊んでもらっている趣味のグループの中でも、たまたま自分が資料を作る機会があって配布先にそれまで活動参加者を名簿化したら事務局担当に「それは個人情報では!?表に出したんではまずいんじゃ・・・」とそれ程多くない集いの中で真顔で言われビックリした事があった。父兄にクラスの名簿を出さない学校がある!とか眉唾的な話も伝わる時勢。小さな同好の集団で紙に書いた名前リストが非公開にすべき個人情報なら日に100通にも達する迷惑メールなんてどうよ!!属している企業のコンプライアンス教育なのか境目の分らない判断しかもてないアヤフヤさなのか単なる勝手な解釈さなのか分らない論理にムカッ腹が立った記憶がある。そんな防御の為に匿名を使う文化が醸成されるかも知れないではないか。

 で、ずっと端折って論説者の最後の文は
【情報公開の在り方など、今回の事件が内包する現代的課題を徹底検証する必要がある。 】とのまとめ(カナ!?)となっていた。
 途中【インターネットの世界をのぞけば、匿名は「日常」でもある。】ともあり、確かにニックネームを用いようとも記名記事を書く職業からすれば匿名となるだろうが、自分もこうやってホームページを作り、本名・出自・プロフィールなどは出してはいない。ブログを趣味とする人も大方はそうであろうし、短文構成のTwitter
(有名人でもやってるけどね小池百合子とか:まぁ認知度が高けりゃアクセスはそれなりに)
もそう。記名記事で匿名ではないとする方と大きく違うのは記名者は職業或いはビジネス・生業に属する面で両者を比較するのは全く意味が無い。
 一部ネットでの記名義務化論があるようだけれどそれも意味はないだろうなぁ、ブログへのコメントとかはプロバイダー側の制御で出来るのかもしれないけれど、ユーザーを激減させてまでブログ環境を維持はしないだろうし。匿名社会と言われる今の構成の果てに何が訪れるのかそれは誰にも分らない。けれどHP・ブログ・Twitterの書き手はなにも全くの覆面をしているわけではない。ブログでやり取りしている相手は見知らぬ人もいるだろうが、多くは友人同士の方が多いのではないか!?筆の至らぬさで、偏ったバトルになる事もあるし確かに今のネット社会の出会い系、闇ビジネスとかの事件に関わるきっかけになっているケースもあるのは事実だが、この論説の様に県紙自認との大手メディアが言う今の匿名社会が市橋容疑者をかくまったわけでもない。ネットの存在しない時代から、山谷・釜が崎に身を隠すとかドヤ街に・・・とかはあったわけだ。

 むしろ内なる声・想いを表現したい。という思いで書く人が多いのではないだろうか?勿論全てを赤裸々に書く事は少ないだろうし中にはウソもあるかもしれない。けれど今までは外に出すことの無かった部分を表現できる道具として、或いは誰か読んで欲しい!と思いながら書くこともあるかもしれない。寂しさを補う道具でもあるかもしれない。回転が追いつかなくて会話では言い負けて終いがちでも文字で整理すれば・・・と思うヒトの道具としても、今までは誰にも見せないノートの片隅だったものかもしれないし・・・


  「体感治安」とは1995年に現役警察トップとして銃撃を受けた國松孝次警察庁長官の口癖言葉だったとか!年度毎の警察白書には事件の認知数発生推移が載っている。増加傾向は確かにあり治安の悪化ともいえる。ただそれは先の論説が云う匿名性がもたらした犯罪の増加とは確定出来無い。その中に「体感治安」の値は無いがそもそも定量的な統計とは一致せず、犯罪が急増しあたかも犯罪大国化しているような錯覚を感じてしまう身の回りに感じる治安への不安。その体感治安の体感の多くはメディア報道の有り方が加担している!!。
 社会システムの変化による新しい犯罪もあるであろう、経済不安と悪化による犯罪の増加もある。モラル低下によるものもある。教育も関連しているかもしれない。それを端的に匿名社会という言葉と犯罪者が隠れてしまう事と結びつけるようなメディアの記述こそ慎重にあるべきだろう。民放地上波チャンネルで多くあるワイドショー的で視聴率稼ぎの様な記事に見えてしまうのは穿った見方か。
 あまりTVを見ない生活をしてても、特定的な話題性のあるいわば視聴率を稼げる事件は集中的に扱うせいか、あえて放送を見てるつもりは無いけれど目に入ってしまうし、今だ放送としては「詐欺オンナ」みたいな匿名ではないだろうがネット・一部週刊誌では実名で認知している容疑者の事件もある。その差には理由があるはず。事件だけではないが公平な報道、真実を求めるには何を見ればいいのか。

 とかとか書き連ねて誤解されると面白くないので・・・自分は市橋容疑者擁護でもないし、ちゃんと相応の罰を受け、それでも被害者にとっては償いきれるものではないだろうと思っている。加齢で視力は落ち加減ながら良し悪しをちゃんと見たいだけなのだが。
 

'09/ 11/ 15 山仕事: ヒタキ鳥がやってくると冬は近い!?。

 週初めの天気予報はウンザリする連続傘マーク。
確かに雨続きの週で週明けまで続くようだ。外仕事は天気次第。晴耕雨読の言葉通り雨が降ればインドアで目立てなり、気になっている加工部分のKnowHow探しやら先の工程の下調べ。
 それでも雨の上がる日や時間帯もあり、少しは力も要るが割合ルーチンワークで進められるノッチ加工とログ積みから、毛色の違う窓部分の加工で屋根の下でも出来る作業も見つかる。
もう少し工程が進めば建具類も必要になってくるので本来ならちゃんとした工程表でも作って季節とか天候もうまく組み合わせてたスケジュールを立てられれば効率は上がるはす。まずはやってみてからの菊爺流ではとても効率云々には縁遠い。
 それでも窓部開口部分の作業は同じサイズの窓が対面に空いているので、最初に手がけた窓よりはいくらか最初の学習効果があるはずで、雨の合間でもナントカ焦らずに進められる。次の段では更に2箇所の窓開口部を閉じないと・・・

 窓部分は2x材を主に使い手作り木製で!とは思っているが、コスト/建て付けではサッシを使う事も最終的には必要だろう。サッシ取り付けもポン付けで出来るようにサイズ合わせはその規格で設定しておく。


'09/ 11/ 08 山仕事: 随分早いけれど降ってしまった初雪。

 週初め天気予報通りフワフワした雪が降ってきた。
初雪ではあるのだけれど、例年にない位早いような印象。過去ログを見ると、一昨々年は2週間後、一昨年は1週間。今年より遅い時期に雪は舞ってきた。
 それでも高い山では去年須川岳の初冠雪は同じ頃だった。温暖化とは言うが、ミクロな単位ではここ数年は降雪時期は早まってるなぁ。今年はたまたま初冠雪と同じ時期で雪が降ってきたので早いと思っただけかもしれない。

 積もりもしない初雪後の小春日和。
同じ釜の飯仲間の来庵。気心というやつか「ワハワハ・ガハガハ」と笑える与太話に興じ晴天秋空の下、定番焼肉&ビール風味で時間が過ぎる。
 現実はシリアスな背景を抱えながらも大笑いの声で吹き飛ばしそうな勢い。まだまだ一勝負も二勝負も!の気概で充電時期に充ててもいいのかもしれない。
 少しふら付きながらも、窓の開口部上に位置するセトリング部分を加工したヘッダーログを4人掛かりで載せてはめる。一人仕事に慣れすぎて、「ヨイセ!」と声掛けながらの作業もまた楽しき事を忘れがちだったか。

クリックで画像を別ウインドウで表示します。 額縁=トリムボード!?。
 窓の「額縁」という名称でさえ、こんな風にセルフビルドをしなかったら知る事になる言葉ではなかった。 用語としてはこの壁の四角い部分に窓を収める飾り縁。という事らしいが、ログ用語ではトリムボードと言って正解なのかな?実際に窓を収めるフローティングした枠は殆ど見えなくなるのだろうから額縁とは言わないだろうし・・・!?
 建築用語ではなくとも、ヘッダーログが載って窓のカタチがイメージ出来てくると、外の風景は額縁の中に四角切り取られて見える絵の様カモ!?

 季節ごとに移り変わる風景が額面通り額縁の中の絵に見えれば至福の光景か。
セトリングの際に収縮に支障のない様、キーウエイという本来の額縁をフローティングさせる溝とトリムボードの取り付け部を掘りこみヘッダーログを載せた。
 施工は初めてだったので、津谷川の赤爺さんの所に走りこの部分を見せてもらった。
普通「百聞は一見に」なのだが自分の場合は「百聞は十見そして一工。更に又一見」位でないと身に付かないからなぁ・・・。それとも彼の様にスズメバチの焼酎漬けやらマムシのウィスキー漬けでも飲んでいればもっと飲み込みガ早くなるか、スズメバチは口の中がしびれて、さも効きそうだったからあれはやはり滋養強壮というものか!?。

'09/ 11/ 01 山仕事: 麓から聞こえてきたのは秋祭り!?。

 朝の始業開始はラジオ体操から!は日課。

 山通い生活をし始めて腰を痛めたのは2回。それで無くともいわゆるギックリ腰というものを経験してから重いものを扱ったりすると腰痛になりやすいのだが、這って起き上がるレベルのがその2回という事で、それ以来少しウォーミングアップとして他事お体操を続けている。たかが・・・という気もしたがこのラジオ体操をしてから2年は経つのだが、痛めて這いながら起き上がるレベルの腰痛はなくなった。

 この日もラジオ体操の曲をかけて「さぁ体操から!」と小型ナビのMPプレーヤーをイジリ始めたら、麓の方からクルマに付けたPA(拡声器)なのか!?けたたましくド演歌が流れ始めた。クルマで流す行商か廃品回収か?とも思ったがそれらしいナレーションもない。少し聞いていてもその音源は動かなくて、ド演歌シリーズは何曲か続いた。その内に太鼓の音も!!

 う〜んどうやらこれは秋祭りかもしれない。と神社が見えそうな位置に行き梢の間から神社を見ると幟らしいのが見える。
 持っていたカメラの最大ズームで見ると確かに神社の幟旗が立って境内にはクルマも見える。常には宮司さんらしき人もいるのかいないのか!?村外れのこんもりした杜とかによくありそうな小さな神社が麓にある。そこでの秋祭りらしい。
 平日で大安とか吉日らしい暦でもないが、この地域では稲刈り、脱穀と農作業のメインイベントが終わる辺りに、とり行うのかもしれない。まぁ本来の秋祭りはそうなんだろうが・・・

 拡声器を通したド演歌に負けずとチェーンソーの音で対抗するのも無粋な気がして、この日は動力機器での作業とか金槌、ノミの類も止めにした。
 窓の開口部を切り揃えたかったがチェーンソーは止めたので、剥いで重ねた杉皮とか切り屑の焼却。それに手ノコでカット作業。ログを6本切ったら汗ダクになり午前中はこれでオシマイ。昼飯時はさすがに演歌拡声器も静かになった。昼食を終えて、さて午後の作業を!となったら神社の方から又拡声器。今度はのど自慢か演芸大会か、明らかにテープとかCDとかのプロとは違う民謡が響く。こんどは司会もいるようで、あまりウけてはいないようだが訛り付きのジョークも交え、歌い手も次々と替わって又々拡声器から流れてくる。
 結局この日はゴミ焼きとハンドパワーのノコギリとスクライブだけで終わってしまった。


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