直線上に配置


 「DVDプレーヤーがやって来た」
我家にもホームシアターを!とプロジェクターとAVampを「えいや!」で新規購入したのが4月だった。
80インチ相当のロールカーテンと110インチのスクリーンで画面の大きさにそこそこ満足して見ていたが、なにせソースのBS放送とビデオテープだけでは、すぐに飽きそうだ。音に対しても、レコードとオープン/カセットプレーヤーだけじゃ。。。と云うことで、CD/DVDの再生環境を追加することとした。

宅配便で到着 @:::まずはDVDプレーヤー
 後々レコーダーがよかったかなぁ!?と思うかも。と思いながらもネットで見つけた\3300という値段に負けた。30年前のレコードとテープだけが音楽ソースと言うのは「やっぱり6BQ5の音はねぇ〜」とおっしゃるような真空管ampマニアでも無いし、クルマのオーディオでさえ、テープがなくなりCDとかMDとかが純正装着される時代に「そんな再生装置は不要だ」とは言えない。それで見つけたのが、かの3300円なりのプレーヤーなのだが、デジタル機器の低価格化の早やさでも、どうしたらそんな製品が出来るのだろうと、入手早々キャビネットを開けてみた。
 CICONIAというブランドが付いていたが、個装箱は白い箱だし、原産地表示も無い。取説は怪しげな日本語で、まぁこんなものだろう。リモコンとピンケーブルが付いていた。

背面の端子群 A:::出力端子の多いものを選んだのだが
 ビデオ映像、コンポーネント出力。L/R。S端子、Coaxial、光Out。5.1ch出力。VGA、Dsub。と一通りの出力端子が付いている。電源は100-220VのSwichingで、取説を見ると、言語は8ヶ国対応。リージョンフリーとこのままワールドワイドに対応している
同じ仕様で大量に生産する量産効果そのものだろうが、VCCIとか各国それぞれのレギュレーションをカバーしているかどうかは疑問!?
「掲示板では3ヶ月で壊れた」とかいう書込みも有ったので、キャビネットには「開けるとサービス対象外ですよ」といったシールが張られていたが、動作を確認した後で、シールを破りケースを開けてみた。

結構シンプルな中身 B:::ビスが多かったが
 7個のビスを外すとケースが外れた。
シンプルな構造だった。4枚の基板とドライブユニットが入っていた。その間はコネクターケーブルでつながっていたが、面白いことに差込んだ後にゴム系の接着剤で止めていた。別に接着しなくても!と思ったが、以前デスクトップPCを買った際。普段は使わないFDドライブを1年位、後に使ってみた時に動かなかったので、開けてみたらコネクターが宙ぶらりんで、初めから差込んでいなかったのを思い出した。
 外れ防止というより組立て、差込む作業のあとの確認を兼ねているのかも知れない。ヒューズまで接着剤で固定というかボンドに埋もれている。

チップセット C:::メインの回路
 信号処理のチップセットなのだろう、SUNPLUSと言う台湾メーカーのLSIが付いていた。
DVD系の信号処理とドライブコントロールは大分薄い素子が表面実装されていたが、ソケットに装着されていたのは少し前の1Timeマイコンかな。空いているエリアも各基板にあり、基板は共通でバリエーションを増やしている。全部が表面実装ではなくて、そういったDIP素子や、ディスクリートトランジスを手半田で併用してマウントしてある。Totalコストはそれが安いのだろう。台湾設計の中国生産品かもしれない。表示基板の裏面に変な形でマウントされていた圧電ブザーは音がうるさいので穴を塞ごうとしていたらパターンが剥がれブザーがコロリと落ちた。

センタースピーカー D:::センタースピーカー設置
 せっかくの5.1ch対応なのだからと、センタースピーカーなるものを設置した。物置に転がっていたフルレンジ12cmSPを小さなBoxを作って本棚に押込んだ。AVアンプの方でもDSP処理したサラウンド音場で使っていたが、5.1chというマルチ出力をそのまま、各スピーカーに出してみると、けっこうセンター領域の役割と言うのが大きいみたい。人が話す場面などはやはりここの出力が一番大きく、画像と音響の定位感はガラリと変わった。本来はもっともリアルな再生が出来るスピーカーが必要なのかもしれないが、手元にあったもので間に合わせ。

メインスピーカー E:::これこそ30年もの
 サラリーを得るようになったら、まずオーディオとクルマ。というのが、その頃の必須アイテムだった。何種類か買ったり作ったりした中で、今も現役で使っているのがこのスピーカー。
30cm/12cm/5cmホーン。というパイオニア製ユニットで組んだオーソドックスな構成で、聞いてみて一番楽なバランスだった。
 今、あらためて聞いてみると少しボヤ〜ンとした印象だが、うるさすぎなくてこれも又いいかも。
5.1chで鳴っている時は主にウーファとしての機能がほとんどの様だ。 レコード、CDの再生ではこれがメインとなる
プレゼンススピーカー F:::プレゼンススピーカー
 なんということは無い、ノートPCにつけて使っていた、汎用のPC用小型スピーカー。小出力アンプを内臓していたが中身は取り外して、吸音材を詰め込んだ。サワサワと鳴る程度で効果はそれほど大きいとは思えない。
只、いかにも間に合せ的に取り付けたようだし、マイクを使った自動調整で数値的な音圧は調整されているのだがやはり存在感が薄い。次に手を入れる候補では上位になるかなぁ。

サラウンドスピーカー G:::車載スピーカーを転用
 サラウンド効果上はこれが重要なのだろうと、車載用密閉スピーカーを、これも物置品活用ということで置いてみた。
ダイレクトな5.1chでは臨場感を上げる効果絶大だが、DSPが作ったサラウンドでは歪感が出て、その時はレベルを下げて使っている。現在は部屋の後ろ隅においているがもう少し視聴位置の横側に置くのが正解かもしれない。
とすると、さらにサラウンドBackというものが必要になるらしいが、ま、現状はこれで。。。
   


H:::スクリーンに写して見た
いよいよDVDソースで再生してみた。
  う〜ん、まぁこんなモノだろう。画像はBSで見るのと大差ないが、ダイレクトな5.1chの臨場感と追加したセンタースピーカーの効果が大きい。ヨシヨシと自己満足に浸る。

 
I:::次は。。。となるのがコワイ
 いよいよハイビジョン系の装置を。。。と物欲亡者に発展しそうなのだが、地上Digitalが身の周りに見えてきたら考えよう。
 段々安くなってきたと思っていたDVDの装置だったが、「たまげたもんだ」のプレーヤーだった。もちろん、画像系お化粧のKowHowはほとんど無いシンプルな再生装置なのだが、それが3000円台で手に入るということにまずは驚いた。細部を見ると大分粗雑ではあることは確かだ。リモコンの操作、インターフェースなどは、違和感も多い。動作なども反応やら動き方がぎこちない。作りも一昔前の日本メーカー設計、現地生産品より生産性が高いとは思えない。ただ、いわゆるローカルメーカー製品ではあろうが、そういったヒューマンインターフェース的に足りない部分を販売価格の安価さで勝負して来るすごさがある。

 しばらく眺めたあと、又ケースを取り付け棚に戻そうとしたら、底板に貼り付けているゴム脚が取れた。見ると2個が無い。付いているものを少し引っ張ったらポロッと又取れた。ただの円形に抜いた15φ位のゴム板を両面テープで貼ってある。そんな工法でもいいのだが、そういった使い方にはそれなりの両面テープがあり、ちゃんとした選択と評価が必要。
 先の圧電スピーカーもむしろ音が邪魔で外してもいいやと思ったので、コロリと落ちても支障は無いが、イレギュラーなマウント方法も信頼性には欠ける。
 ディスクのドライブユニットもローカル製のようだが、特に光ピックなどは接着剤を多用する。CDプレーヤー初期にはその信頼性確保に苦労したはず。 3ヶ月で壊れたという書込みのトラブルの詳細は分からないが信頼性は基礎技術力に比例する。光ディスク関連とか、HDDなどのストレージ装置も製造技術の元は日本メーカーの現地生産から習得したのであろうが、カタチは似たような製品に仕上がったにしても先のインターフェイスなり、画像、音の質の部分。付加価値部分の差が価格差ともいえるが、30年ものスピーカーやレコードプレーヤーのような長寿は期待しないものの、さて何時まで動いてくれるか。。。レコーダーが買える様になるまでは動いて欲しいなぁ。

ホームシアター1へ
スピーカー:SS-G7の話へ

直前まで見ていたページに戻る

直線上に配置