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 きっかけは、長女の結婚だった。「あとで。。。」と結婚式はせずに入籍。
というのはよくある話ではあるが、職場で「それじゃぁ。。。」と思ったか どうか、お祝いをしてくれた。
「お父さんの方からビデオレターでも」と言われ、本人には言わずに1週間ほど 掛け彼女のアルバムをつなぎ8分程度1本のビデオテープを起こした。
 今まで写真は撮るがビデオとの縁はあまり無かった。たまに映画で8mm ホームムービーに見入る回想シーンが使われる場面等があるが、こちらは静止画がほとんど であってもテープに起こして見てみると、そんな「シミジミ感」がつのる。
 遅まきながら、そんなムービー環境が欲しくなった。知人宅で、それはそれは本格的な シアタールームでハイビジョン映像を見た事も衝動を後押しした。。。
で、その知人宅環境をリファレンスとして、手造り部分を多用し、コストセーブ の中でどれだけ近づけられるかという企みを巡らした。

フレーム @:::まずはプレーヤー30年もの
 レコードは捨てないで取っておいたものが結構ある。
シアターとは直接関係は無いがこの機会に、Audioも整備しようという気になった。パイオニア製プレーヤーはドライブベルトが劣化して不動の状態だった。友人のアドバイスにより、かつて流行った「糸ドライブ」に!比較的簡単なはずだったが、糸の種類とテンションにより安定度がずいぶん違う。結局10本程作って試行錯誤し単純な木綿糸に落ち着いた。
 AVアンプはPhono入力のあるYAMAHA-DSP750。このReal Direct Modeで聞いてみると、う〜ん中々ヨロシイ!と自己満足。
フレーム A:::テープデッキ再生
 これも又、30年ものとなるパイオニア製38cm/secのテープデッキ。友人が持ってきたまま時効接収品。
 もはやテープも調達できるのかどうかは不明だが、録りおいたライブラリが又、相当数あるので、それを聞いてみたくてオーバーホールを行う。
 10年位使った末期にはLchが通電後30分位で、聴感で分かるほどの歪悪化とLevel down。各段の動作電圧を見ると該当チャンネル終段の電圧に異常が見られる。テスター棒を当てると復帰し、しばらくすると症状が現れる!何らかのリーク等によるバイアス変動が原因かもしれない。
Line Amp周辺のC、R、TR類を交換。
 症状は消えた。この時代のものは分かりやすい。
フレーム B:::スクリーン電動巻取り化計画
 スクリーンは生地だけYohoo Auctionで入手!
#110品送料込み\10k円。値段で決めたものの壁掛け式であり。納品梱包されて来たときには「普通の物干し竿」を芯にして納品されてきた。巻上げる時にはその物干し竿に巻きつける。購入先のサイトでは掲示板があり、購入者が巻上げ方法を工夫して使っている書込みが紹介されていた。これを参考に自分も電動化を目指す。
フレーム C:::ドライバーアンプ作成
 掲示板の電動化例では、充電式ドリルの転用がすぐ使えそうなアイディアだったが、わざわざ買う事もないし、少しひねってと言う事で自分は。。。
 ジャンクの車載Ampを改造。BTL Ampの出力でモーターをドライブする。ということだけ!
 要は差動Amp形式でDCバイアスを振ってやり回転方向を制御した。
 必要なのは、Power Amp部の片チャンネルだけなので不要部分は切捨て、手元の適当な小箱に詰め込んだ。
フレーム D:::コントロールユニット
 押し釦スイッチが欲しくてホームセンターで1番安いタイプ\147円なりを2個調達。UP/Downスイッチとした。使い勝手はいいがちょっと不恰好。これに家の中で不要となっていたACアダプターを差込み、使用する。定格は9V1000mAというのがあった。
 駆動ユニットのSpecとしては全負荷時には1.8kg/cmのトルクを得られ、電流は1A程度消費するようで、「これでいいかぁ」と採用。
フレーム E:::巻取り駆動部分作成
 駆動部分は「田宮製」の「遊星ギアユニット」という組み立てKITがあった。4段の遊星ギヤユニットを組合わせられるもので、モーターが10800rpmのものを1/4〜1/400迄ギヤ比を変えられる。ということは駆動トルクはその逆比でUP出来る。スクリーン巻取りは「物干し竿」を「イレクターパイプ28φ」に変更。駆動ユニット出力側に古いミシン糸のボビンを加工し紐で巻き取る方式にする。最大ギヤ比で駆動させると180cmの昇降を45秒程度で出来るはず。
 ネックはプラモデル遊星ギヤの耐久性か!?
フレーム F:::プロジェクター(PJ-TX100)
 やはりハイビジョン再生が可能。というのが最低条件で、S-XGA迄カバーしコストパフォーマンスに優れている製品。ということで、レンズの大きさと、同レベル競合Modelとの比較で決定。価格は確かに安いと思われた。
 20mm厚の集積材と、ボルトナットで天井吊り。スクリーンは2X4/8feet材に巻取り用イレクターを汎用キャスターのデルリン製ローラーを軸受けにして取り付けた。 実写結果は後述。あとで静的Spec判断プラス動的な実操作、動作比較が必要であったと反省。
フレーム G:::ロールカーテン=スクリーン
 専用スクリーンとして調達したカノ調達先の掲示板では、市販のロールカーテンの巻取りユニット部分だけを取り外して、活用しているユーザーも随分居た。最初はそれでやろうと、ホームセンターで探したところ。180cm幅で\1980なり。
 下げてみるとアイボリー色も薄く。これにそのまま投射したらどうか?と天井に吊るして写して見たら、中々いける。最悪これでも良いかかもしれない。。。と、あえて解体するのは中止した。
フレーム H:::スクリーンに写して見た(1)

 手前にロールカーテン。奥に専用スクリーンを合わせて投射してみた。やはり専用品は発色とゲインというのか明るさもそれなりだが、ロールカーテンでも、いけないことはない。
 ロールカーテンは80インチ相当、スクリーン専用品は110インチとなる。
4:3サイズではあまり気にならないが16:9となるとやはりスクリーンサイズは大きい方がいい。
フレーム I:::スクリーンに写して見た(2)
 その時点で放送していたBSチャンネルのシーンを写し、機器の設定等々をいじくってみた。
 何せソースはWowow用デコーダー位で、現在の高精細用機器はない。30年もののレコードプレーヤー、テープデッキとビデオデッキ、DVカムコーダーを接続してあるのみ。当面、古いビデオとか、放送される映画などが主なソースだろうが、それなりの音と大画面が得られただけで発展はこれから。。
 映像ラインもSケープルとアナログRGBだけである。今様のDVIとかはつながっていない。 実写、操作してみた感じでは、画面サイズ、明るさ、設置性もいいのだが、字幕とか被写体が静止からすっと動く状態でのちらつき。
 プロジェクターのプログレッシブModeにより発生し、気になる。コーミングという現象らしいが、結局はプログレOff状態で使うようにした。後でネットで調べてみると、この目立ち方は当機の弱点という評価が多い。机上Spec判断の敗因。

 メインのスピーカーはやはり30数年前の自作30cm/16cm/5cmホーンの3Way。とサラウンド側は倉庫の隅に押込まれていた車載用の密閉型のスピーカーを使った。
 さてさて、何とか音響のインとアウトは30年ものを多用し、コントロール用AV Amp と映像出力はまずは今様品という組み合わせで設置完了。特にアンプは付属のマイクを、聞く位置で自動セットアップなるものを行えば位相チェックと音場調整とかが自動設定出来る。スピーカー距離の測定値とか音場ゾーンなんかがオンスクリーンで表示され面白い。
 面倒くさがり屋にはいたって便利。そもそも9台ものスピーカーをしかも手元有合わせの自作品なんかを取混ぜて使ったりする向きには、そういった機能が必需品かも!?

 今後、デジタル波系レシーバーとHDDとかの記録系を切望する事になりそうだが、それはそれで今後の。。。ということで、しばし古いレコードと古いビデオでノスタルジーに浸ろうか。。と

 そんな自己満足シアターで、数少ないカムコーダーのDVテープを写していたら70歳台後半になった両親が覗き込み「たんまげだごと〜。。。」と、やはり自身の姿が相当の大きさで映る姿には迫力を覚えるらしい。
 映画は映画なりに「映画館みだゃ〜だねぇ」となるが特に見知った顔が大きなスクリーンに映り、リアリティのある声なんかが入ると、結構感激するようだ。まぁそれが客観的評価かも。

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