蕎麦のページ'05年其の五。
8月、 種蒔き後二ヶ月が過ぎた。蕎麦の花が風に揺れる。 


近くの里山でハシバミの実を見つけた。


珍しくツノハシバミも1本あった。



 東北も「梅雨明け」と言われた途端「立秋」。
ようやく「ミンミン蝉」が鳴き始めカンカン照りがやってきた。 蕎麦はこういった真夏の太陽を何日か浴びないと実入りが悪いと聞いた。蒔き時が早かったせいか、ひょろひょろ伸びて草丈がちょっと高すぎるような気がする。ほどほどの高さで白い花が埋め尽くされるイメージにはならなくて少し心配したが、この暑さを経過すれば、何とか実は付くだろう。

 一般に犬は夏の暑さには強くなくて我家の番犬も犬小屋の隅に自分で掘った穴に入って、腹を地面に当て寝そべってグダ〜っと日中を過す。
夕方になり少し涼しくなると元気を取戻し散歩をせがむ。急に勢いづいた犬に引っ張られるように川べりを歩いていたら山際にハシバミの実を見つけた。ちょっと離れたところにはツノハシバミ。
 何十年ぶりかでその変わった形を見た。子供の頃に外皮を覆った棘に手を刺されながら皮を剥いて苦労しながら食べた事を思い出した。これがへーゼルナッツと同種だったとは酒を飲むようになって、酒のつまみから知った事。木の実が付き始め秋が控えている事を感じさせる。




問題発生!雀に食われた。


対策1、反射テープとカラス。


最終対策、バケツと竹の棒。

 今まで見た蕎麦畑で、案山子とか、反射テープなどの雀対策は見たことがなかったし、角ばって硬い蕎麦の実を雀がつっつくなんてそれこそ想定外の出来事だった。

 ただ考えようによっては今の時期は麦、小麦は既に終わっているし米の時期はまだまだ先。硬い蕎麦の実でも花から実になる過程は柔らかく雀にしてはありがたい食物なのかもしれない。
「花の盛り」を撮っておこうと畑に入ったら20羽位の雀が飛び立った。初めは手を叩いたりして追い払ったが、人の姿がなくなると、すぐ又やってくる。近所のコメリに行ったらこれからの時期商品の仕入れをいたばかりか様々な雀対策品を取り揃えてあった。まずは裏表が銀色と赤のポリエステル蒸着テープを買ってきた。90m巻き5巻。変形の畑のため1巻き半で1往復半張ってみた。雀は慣れているらしいそのテープ直下には近づかないものの、畑の端の方に集中して集まっている。今度はカラスの模型を吊下げた。これは効果が高い。しばらくは寄ってこなくなったが、部屋の窓から双眼鏡を使ってみていると、初め遠巻きに電線などから見ていた雀が、やがてその観察結果か、一度蕎麦を植えている畑の近くに下りてから、徐々に地面に沿って、又蕎麦に取り付いた。

 見かねた親父がブリキのバケツを吊下げ叩き始めた。まぁその時は逃げてゆくのだが。。。。。蕎麦の実が硬くなるまで戦いは続くのかもしれない。

この畑の蕎麦の花は今が盛り。本来はコスモスの季節と良く合うが
見た目、夏の花々との相性もいいようだ。


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