2004/8/2 |
<東磐井郡内を交通安全バイクパレード〜麻亜多会> 大東町や千厩町のバイク愛好家でつくるツーリングクラブ「麻亜多(まあだ)会」(尾形勝彦会長、会員約三十人)は一日、同町摺沢地区の交通安全関係者と合同で東磐井郡内一周交通安全パレードを行った。毎年夏の恒例行事で、バイクを連ね、行き来するライダーやドライバー、歩行者に交通安全を呼び掛けた。 同日のパレードには、麻亜多会メンバーと摺沢地区交通安全母の会連合会(小山恵子会長)、東磐井地区交通安全協会摺沢分会(佐藤哲郎分会長)から役員ら約三十人が参加した。 JR摺沢駅の駐車場で午前八時半すぎから出発式が行われ、佐藤分会長が千厩町内で三十日発生したバイクの高校生の死亡事故に触れながら「事故には気を付けながら、交通安全を呼び掛けてもらいたい」と協力を要請。尾形会長は「一つでも事故を減らす、という思いを込めてパレードをしたい」と決意を述べた。 参加者はバイク、サイドカー十五台と二台の車に分乗して駐車場前を出発。大東から東山、川崎、藤沢を経由、室根、千厩を経て町内に戻る総延長百キロ以上のコースをパレードした。 大型バイクが連なるパレードは注目度も満点。ライダーたちは、交通安全の黄色いたすきを掛けて走行し、運転者や沿道の歩行者たちに交通安全をアピールした。 途中、千厩警察署に交通安全誓約書を提出したほか、摺沢のスーパー前では買い物客に母の会員の手作りの交通安全マスコットやチラシなどを手渡し、事故防止を呼び掛けた。 麻亜多会は十代から六十代の愛好家でつくるバイクのツーリングクラブで、夏場に毎年東磐井郡内一周の交通安全パレードを続けている。メンバーは普段から安全走行に努めており、これまでメンバーがかかわる交通事故はないという。 【写真】大東町のJR摺沢駅付近から東磐井郡内一周の交通安全パレードに出発する麻亜多会のメンバーら <座禅で精神集中〜東山・宗松寺で小学生> 東磐井地区みちのく禅のつどいは七月三十、三十一日に一泊二日の日程で、東山町松川の宗松寺で行われた。三十三人の小学生が精神集中して座禅に取り組み、普段とちょっぴり違った夏を体験した。 寺での生活を体験して精神修養に役立てる禅のつどいは、東磐井地方の三十八カ寺で構成する曹洞宗岩手県第八教区青年会(後藤泰彦会長)が主催。 初日は開講式に続いて座禅、お経に挑戦。三十一日は午前五時に起床し、座禅、お経、掃除、法話そして座禅の日課をこなした。 児童たちは本堂で二つの輪になり、手と足を組み、座蒲(ざふ)に腰掛け精神統一。堂内にはせみ時雨が響き、心地よい風が吹き抜ける。僧侶が警策(けいさく)を手に児童たちの姿勢を正す。流れ落ちる汗も気にせず、じっと正面を凝視、遊び盛りの児童たちが無の世界に浸っていた。 藤沢町の山内綾香さん(保呂羽小五年)は「座禅は二度目の体験だが、楽しかった」と話していた。後藤会長は「一生懸命に取り組んだ姿を親に見せたいくらいだ」と、子供たちの頑張りをたたえていた。 【写真】座禅に励むみちのく禅のつどいの参加者たち <真夏の一日熱く彩る〜7日に千厩夏まつり> 千厩町の夏の一大風物詩「千厩夏まつり」は七日、同町中心商店街で開催される。今回は日程を従前の二日間から一日限りに短縮したが、その分盛りだくさんのイベントを設定。町内の児童・生徒による郷土芸能や器楽演奏、よさこいソーランの演舞のほか約千四百人が繰り出す千厩おどり・山車(だし)競演会などで真夏の一日を熱く彩る。 夏まつりは今年で三十二回目を迎える伝統行事。中心商店街の目抜き通りに色とりどりの七夕飾りが並び、風流山車や千厩おどりの群舞が繰り出す。昨年は二日間で延べ七千人近い人出を呼んだ。 今年は交通事情などから日程を短縮。その代わり、これまで午後三時開始だったイベントを午前十時からに繰り上げ、ほぼ同等の内容を盛り込んだ。まつりを締めくくる恒例の打ち上げ花火も昨年を上回る規模で行い、完全燃焼の一日となりそう。 午前中は町内の子供たちによる各種芸能発表が中心。オープニングイベントは午前十時から、本町商店街の町民イベント広場で奥玉小金管クラブと千厩中吹奏楽部が出演。十一時からは岩手銀行千厩支店前で「キッズカーニバル」と銘打って千厩小羊幼稚園、カトリック清心幼稚園の園児たちがマスゲームなどを元気に繰り広げる。 千厩小の児童による鬼剣舞は十一時四十五分から新町商店街路上で、小梨小鼓笛隊パレードは正午に本町をスタート。午後零時半からは四日町に場所を移し、町内保育所と児童館の子供たちが「在郷サンバ」を踊った後、清田小児童が田植え踊りを披露する。 昼下がりのメーンイベントはよさこいソーランの演舞。午後一時半から四時まで、東栄町、本町、岩手銀行前と場所を変えながら「紅翔連」「遊夢舞」「磐美」「雄飛ヒルズ」の各団体が勇壮な舞を演じる。日中イベントの最後には「岩手発アイドルプロジェクト」で結成された「ラブ・ユアーズ」が登場、地元出身の伊藤梨紗さん=同町小梨=ら六人が千厩での初公演に臨む。 夏まつり最大のヤマ場「千厩おどり・山車競演会」は六時半スタート。町内各地区自治会や企業など十四団体が「弁慶と牛若丸」「夫婦石」「加藤清正虎退治」など、趣向を凝らした風流山車を運行するとともに「千厩音頭」「千厩小唄」に合わせて優雅に舞う。 フィナーレの打ち上げ花火は九時から。協賛金は「昨年より三十万円ほど多く集まった」(実行委)といい、例年にも増して盛大にまつりを締めくくる。 町内では七夕飾りや山車の制作も進み、踊りの練習会を開くなどまつりに向けた準備が着々。実行委は「期間が短くなった分、スタッフや参加者は大変な面もあるが、全町からの参加でまつりを盛り上げていきたい」と期待を掛けている。 |