'15年 1月、熊そば、熊刺し、熊にぎり。

 


   一山超えた隣市、栗駒市の岩ヶ崎。廃線となった栗原電鉄の岩ヶ崎駅前。廃線時には第三セクター経営のくりはら田園鉄道だった。駅舎の跡は駐車場になっている。
 駅前で賑わいのあっただろう商店街は廃線に伴って当然の様に寂れてゆくものだと思うが、確かに商店は閉店したところも多いように見える。けれど意外と飲食店は健在のようだ。
 このうどん、そばをメインにする「狩人」さんもそんな町の小さな駅前の食堂・・・カウンター席3,4席。小上がり2テーブルしかない。決してオシャレなとか小ぎれいとかいうイメージではないし、老夫婦二人で営業しているいわば昭和レトロな小さな食堂。と言ったところ。
 なんといっても、この熊肉料理が強力なのかな・・・
オーダーは3年前6年前と同じ熊蕎麦、それに熊刺し。年月は経ても味わいは全く変わらないようだ。変わったのはやはり親父さんの屈む後姿の前屈みが深くなった様に見える事か。

 数日続いた強い風が治まったこの日、春めいた日差しに須川岳も久しぶりに全容が見えた。
 昼前にログから降りて行き、R457の途中から峠を越え栗駒市へ、着いた旧岩ヶ崎駅の駅舎跡の脇に続く錆び付いたレールが寂寥感をおぼえる。

 熊蕎麦は一見鴨南蛮!?にも見えるが味わいは全く別物。 蕎麦を啜り、汁を飲むと程なく汗が吹き出てくる。残った汁は白飯にかけてかき込む。これで腹いっぱい。
 熊刺しもなんと例えればよいか。臭みとかは全く無く口の中ですぐに融けて広がる真っ白な脂身と少し歯ごたえのある赤い肉、でも噛んでみてもさて何の肉だか良く分からないが 確かにこれは肉だ!と思える熊肉料理。       

 



連れの話に盛り上がった拍子にか裏メニュー、熊肉のニギリを頂いた。

こりゃぁ牛の握りより数段上だと思うなぁ♪つい日本酒を頼みたくなる。


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