'10年7月 広域農道〜大規模林道300km其の壱




  事業仕分けやら税金の無駄遣いとか槍玉に上がる名道を辿ってみようというわけだ。
 今だ工事が続いている南の方向を見ると元の企画上は宮城県本吉辺りまでつなげるのかなぁ!?現在は岩手県南藤沢町の保呂羽地区がこの東磐井広域農道の南端になっているようだ。

 企画上では総延長55.9km余り現状はその中の35.8kmが開通しているという事だ。藤沢町〜千厩町、大東町の摺沢〜渋民〜大原を経て沖田まで辿れる。時折トラクターとすれ違ったりするが、この路線周辺の住民にとっては空いていて便利な道路だろう。住民と言っても過疎の地なので通勤時間帯以外は殆ど空いている。バイクは快適すぎて速度注意という感じ。

 沖田の中川地区で大規模林道「川井・住田線」総延長71.5kmという道につながる。農道から林道へといっても道幅も同じ様な様なもので開通時期の違いで新旧の雰囲気とアップダウン、ワイディングが多くなった、通行車両がグッと減った。てな違いはあるけれど、バイクにとっては走りやすい、快走路というルートを世田米街道から蕨峠を越え遠野に出る。横沢-荒川区間に入る前に、達曽部に寄り稲荷穴近くの蕎麦屋さんで昼食。  

 






  荒川高原から早池峰タイマグラを抜ける林道は、牧場内の快適な高原道路からは一気に道幅が狭まり要注意の1車線。夏シーズンは早池峰線r25がマイカー規制されているので対向車も先行、後続車も無かった。
 R340に出てR106に移り川井の道の駅「やまびこ館」で休憩後イヨイヨ緑資源幹線林道「八戸・川内線」に入る。総延長は154.8kmという。その南側の川内〜r171を数km経て穴沢まで34.1kmという。

 川内から真新しい道路を登り青松葉山と害鷹山の稜線、標高は1000m程だろうか、とても立派な石碑が建っていた。「緑資源機構」/周辺町村名/施工企業体の連名になっている。今日び「よくぞ恥ずかしくも無くこんなもの建てて・・・」と言われかねない。税金の無駄遣い、事業仕分け、天下り法人とか揶揄する単語が頭に浮かぶ。

 再びR340に出て、岩泉町、門からr202〜平庭高原下を抜け葛巻に至る林道の続きを走るつもりだったが、ラフな下調べだったので今回はR340を西進しそのまま葛巻に入った。
 日帰りTouringとしては時間切れ、R281沼宮内・野田街道からつながる岩手広域農道を快適に走り東北道、松尾八幡平から帰路についた。  

 

    



着工〜完成30年間を越す。時代とニーズの変遷に推進組織は4度衣替え。
様々な論議を含みながらもバイクにとっては快走路。
ミニチロル的風景も見える葛巻は今や地方行政のいい見本とも。


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