徒然なるままに

2011

'11,1 '11,2 '11,3 '11,4

2010

'10,1 '10,2 '10,3 '10,4 '10,5 '10,6 '10,7 '10,8 '10,9 '10,10 '10,11 '10,12

2009

'09,1 '09,2 '09,3 '09,4 '09,5 '09,6 '09,7 '09,8 '09,9 '09,10 '09,11 '09,12

2008

'08,1 '08,2 '08,3 '08,4  '08,5  '08,6  '08,7  '08,8  '08,9  '08,10  '08,11  '08,12 

'11/ 04/ 23 花の次には、鳥も四足も・・・

 週中にリッピングソーチェーンが届いた。惜しい事に梁・棟木・母屋・方杖の主だった小屋組み材の主要部材は殆ど縦挽き作業は一段落した所。それでも、仕口を刻む繋ぎ材とか、カラータイ部材と端材を活用しようと思っているドーマーの用材と垂木の縦挽きがまだ残っている。
 そこで縦挽き専用刃の威力は試してみることが出来そうと、入手後早々にソーチェーンを替えて準備はしたものの週後半には暦通りなのか穀雨の恵み。雨天の合間に自家用シイタケとヒラタケ・ナメコの植菌。

 切れ味確認は天気が落ち着き再度、用材を運び上げてから試すことにする。
 程よい湿り気の雨が降った翌日、開墾畑に点々というかボツボツとなにやらかが歩いた足跡。その幅はオトナの長靴ほどあるが長さはその足跡幅と同じくらいで短い。おそらく成獣の熊!最近の朝刊でも渓流の釣り人が重症を負う被害があったとかの記事も見かけている。この山に定住しているわけではないと思うが、しばらくはラジオなどでも携帯して熊にこっちの存在をアピールしながらの外仕事。としないと・・・

    -----------------
新幹線は停まり、原発はとまらなかった。

その時やまびこ59号は花巻から盛岡に向かって270km/hで運転されていたという。
地震の初期微動P波を検出して、運転を停止させ本震S波による破壊的被害を防ぐという手段は新幹線も原発も同じだ。
 新幹線の安全性は名実共によく知られる所。勿論「安全システム」というか思想そのものは世界で数ある高速鉄道でもそれぞれであり、新幹線の安全性を保つシステムが世界のスタンダードとなっているわけではない。なんでも今現在も競っているところかもしれないが、米国への高速鉄道の売リ込みで求められた安全性の一つに、正面衝突した時の安全性というものがあるそうだ。売リ込みをかける日本サイドではそれこそ想定外の要求に即答出来なかったとか。
 その記事を見て新幹線は正面衝突なんて道路じゃないんだから正面から別な列車が走って来る事態なんて自分は思いもしなかった。
 なるほどアムトラックなんて新幹線のように全線、線路を囲み込むような高架でつないでいるわけでもないし、要求が異様なわけでも無いと確かに思う。

 事故の収束が見えない福島原発は東芝製・日立製といいながら元はGE米国産。新幹線と原発では同じ土俵での比較は全く出来ないけれど「安全第一」は至上命題なはずだよねぇ。ではなんで今回の震災で新幹線は安全に停まり原発は暴走したんだろう!?。津波のせい!?確かに新幹線に津波が被る事はなかった。そもそも新幹線は津波被害を受けても大丈夫なように作られていないと思う。だから津波の及ぶ所を走らせるのは極力さけるだろう。高速鉄道モデルとしては仏国TGVと日本の新幹線が双璧でTGVの方がちょい営業運転速度は高いようだが、路線条件も違うだろうし、運転性能的には大差無いように思える。ただやはり大きく違うのは安全に対する思想のように思う。いわば子供によく言う「危ないからそれやっちゃダメよ」式の新幹線。自動車との衝突を避けるために踏み切りは設けない。線路には人が入らぬように囲ってしまう。対してTGVは山形・秋田などの在来線併用式のミニ新幹線と言われるタイプと似ている。自ずとフル規格新幹線の安全思想とは異なるところがある。

 さて原発。福島第一原発4機の内1,2号機がGE製、BWR−3の46万KWとBWR−4、78.4万KW。3号機東芝製、4号機日立製共にBWR−4。全て壊れた。
東芝。日立と言っても殆どコピーモデルと聞く。勿論改良点、そのP波振動と捉えて緊急停止の制御棒を突っ込むとか、それなりのオリジナルな改良点はあるだろうがその経緯やらは殆ど一般には闇の中。今までの数多くあったトラブルの多くは今盛んに言われる「隠蔽」の中だったんじゃないのかなぁ。

 国策の名の下に隠蔽というか詳細は公表しなくても良い。推進に邪魔になる指摘、違う視点は排除しながら、ひたすら安全PRで推し進められてきたのが実情ではないだろうか。本当に最先端技術の開発として情報漏洩を防ぐ観点から管理してきたわけではなく実質的に第3者評価と言うものが無い身内だけで来てしまったツケが回った結果に見える。特に安全面は欧米系のシステム指向と日本のそれは大きく違うところが多々ある。多くの所に匠の技が生きる日本的なものとそれを否定はすまいが、それに頼らない為のシステム化を目指す特に米国流システムは、理解はしても身に付かせるに、その咀嚼には困難を伴う。元が外国語というだけで注意書き一つとっても訳者、理解の深さによって大きく違うものだ。なにも日本の原発技術が低いと言うつもりは無いが、分野によっては決して高いものでも無いと思うのだ。

 原発と新幹線、どちらも歴史的には1955年に原子力基本法制定とか、58年新幹線建設計画承認。の決定がなされ1963年、4年と東海村初発電、東海道線開業とごく近い年次でそれぞれの開発がなされてきた。その基礎技術に関しては、鉄道の蓄積に比べれば原子力のそれは、ほぼゼロに近いレベルからの出発だったと思う。勘所が経験としても理解できているモノと論理的には分っていても経験ゼロでは勘所なんて在りようがない。あるのは国策という御旗とカネ。ただそのカネが実際の建設に費やされるか利権と今だ続く推進集団の維持に費やされているか。というところか!?方や日本式安全をコストに組み入れた建設とコストは体制維持に費やし安全はマニュアルを買ったのかな!?という原発と。

 もしこんな憶測も要因の一つとしてあるのなら、今被害を被っている被災者にどうやって償えるものなのか、第一義に東電というが保安員とか安全委員会とか放射能拡散予想SPEEDIのデータを提示せず止めている連中とか、恥ずかしくもなく綿々と天下りを続けている連中とか、利権に群がる政治家とか、御用なんとか、扇ぎ立てるメディアとか金が要るから税金を徴収するとか言う話にはのせられたくはない。


風刺文・・・これは流言蜚語とは言わないだろうなぁ・・・

世相風刺の名文と言われる「二条河原の落書」

  此頃都ニハヤル物
  夜討 強盗 謀(にせ)綸旨
  召人 早馬 虚騒動(そらさわぎ)
  ・・・
 結構な長文で当時の風習なり言葉使いなんかもよく分らない自分にはなかなか理解できない所も一杯ある。それでも日本語的にはテンポのいい七五調の文章は小気味良い体制批判文という事だけは分る。

 これが漢詩なんかになるとまともにそんな文章に接した事も無い自分などにはお経を読ませられるようなものだが、今週の東京新聞の読者欄にはこんな投稿もあった という事だ。ま、元詩の書き出し5文字だけは聞き覚えもある文章を思い出すのですが。
東京新聞:投稿詩

  国壊菅氏在   国壊れて菅が在り
  津波襲沿岸   津波が沿岸を襲う
  呑家壊原発   家を呑み原発を破壊し
  残存瓦礫山   残るはただ瓦礫の山
  宰相好会議   宰相は会議を好み
  自己避決断   自らは決断を避け
  政府船頭多   政府は船頭多くして
  混乱船上山   混乱し船は山に登る

元詩:杜甫【春 望】

  国破山河在   国破れて山河在り
  城春草木深   城春にして草木深し
  感時花濺涙   時に感じては花にも涙を濺ぎ
  恨別鳥驚心   別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
  烽火連三月   烽火 三月に連なり
  家書抵万金   家書 万金に抵る
  白頭掻更短   白頭 掻けば更に短く
  渾欲不勝簪   渾て簪に勝えざらんと欲す



'11/ 04/ 16 気温20℃。野にも花。

 キングポスト用、登り梁用、方杖用などのトラス用材の太鼓挽き。母屋の垂木を載せる部分。棟木のそれぞれ勾配面とひたすら縦挽き作業が続いている。

 この縦挽き作業は体力にもチェーンソーにも結構、負担がキツイ。ちゃんとした製材にはベルトソーというものがあるが、投資効果というか、手作業メインのログワークにはまず使わないようだ。そんなことから精度もだろうし、省力化にも何とかならんものかと、それなりの工夫が考えられていて、本格的にはランバーメーカーというチェーンソーに取り付け縦挽きを容易に行える装置もある。商品名なのかアラスカンとかいうものもあるようだ。

 確かに墨糸でラインを引き、それに沿って手元がクラクラしながら挽いたものとは比較にならない平坦度で縦挽きできる。けれどやっぱりこれも高くてとても手が出ない。まぁマーケットが極小なので値段が高いのはどうしようもない。そんなこともあって、ガイドバーに取り付けて、先のランナーメーカーとかアラスカンとかの様な半自動的に挽けるものでは無いが。まぁソコソコそれに近い仕上がりが得られる「冶具ジグ」的なアタッチメントを作った人がいた。2年ほど前にそれを教えてもらい、使わせてもらった事があった。

 試しに短い半割りをしてみたが確かに仕上がりは手作業よりはずっとフラットに挽けた。が  まだ開発中とかで使用感などのリサーチもしたいのでモニター価格でいかが!という話で。「・・・それじゃ〜」で福沢さん1枚で入手。
 で、到着したそのものは試用品とは全く構造が変わっていた。メールでやり時した際も、都度改良をしているとか製作者は言っていて、届いたものには試用品にはなかった挽く時に死角になる部分を確認する為のミラーが付いていた。小ぶりのルームミラーを取り付けたようなものだ。他の試用者か誰かが出した要望なのかアイデアなのかもしれなったが、使って見ると振動でぶれる。ガイドバーに取り付けるベースが鉄ブロックの削り出しなので重量も嵩み、実用にはならない。まぁアイデアを出したほうも試したわけではないのであろう蛇足レベルということだねぇ。蛇足ミラーの分のコスト調整か当初のガイドローラーを単純なスプリング+溝トレース鉄ピンに変えた部分のパフォーマンスが明らかに下がっている。ま、開発段階ではよくある、良かれと思ってやって見ると全く逆行するケース。

 紹介された時に耳に残った「まぁ手でも慣れれば結構早く出来るし、アタッチメントとしては初心者にはいいかもね・・・」という様な会話は、墨線と目測だけでこの縦挽き作業をある程度こなして見れば着脱の面倒やら挽くスピード自体は効率が上がるわけでもないので使う機会はなくなっていた。 ・・・そんなこんなでずうっと放って置いたこのアタッチメントを連続する縦挽き作業の中で又使ってみた。

 う〜んやっぱり使えるシロモノではないなぁ、手作業を重ねて行くにしたがい、効率。速度と精度も上がって来ていたのかな?といい方にとろう(苦笑
 ただ、このままひたすらストイックに技能UPをというのもいいかもしれないが少しは方法を変えてみようと、何か変化を加えてみる事に! 今持っているチェーンソーの中では大きいと言っても、プロを自認する人たちからすれば小容量の37ccのエンジンパワーは縦挽きにはやはり役不足。ソーチェーンもDIY・91VX。まぁここでチェーンソーを買い換えるわけにもいかんし、最小投資で変化がありそうな・・・とソーチェーンをちゃんとしたリッピングチェーンに替える事にした。
 でももう少しで縦挽き作業も一段落するんだよなぁ(苦笑 う〜ん上手く行かなかったログのやり直し分にでも使えるか。まずソーチェーンの手配はしたので、着いたらお楽しみ。教訓は安いと思ってホムセンChina工具を買ってすぐ壊れた時と同じかな。バッタモノとは言わないが道具を選んだり決めるときの勉強代と思って記念品と致しましょう!どうもそんなガラクタばっかりが増えてしまうなぁ。

    -----------------
映画「東京原発」の1シーン。:2004年公開映画/BASARA PICTURES INC.
観られた方もいるかも知れませんね。今観るとなんとも・・・
 


 既に 公開されてDVDでも見れますがYoutubeでは15分づつ8編に分割してUPされています。 パニック映画というよりパロディかブラックユーモア映画というコンセプトですかね。(苦笑
Youtubeより東京原発8編の内01編だけリンクしておきます。

早々に削除されてしまうんじゃないかと心配ですが・・・





クリックで画像を別ウインドウで表示します。
 今週米国シンクタンクの「ワールドウオッチ研究所」が出した報告書では、昨年2010年世界の発電量は風力・太陽光などの再生可能エネルギーによる発電量が原子力のそれを既に上回ったとか。

IAEAのデータによれば原発による発電量は米・仏・日の順で総電力供給量に占める依存度は仏国の76%はダントツだが日本の25%も2番目ウクライナ47%・3番目韓国35%・4番目独28%に次ぐ5番目という。チェリノブイリの原発事故が記憶から消えないウクライナの依存度が高いのは意外だが、4番目の独国は既に脱原発路線に切り替えた。

 利権にまみれ、クリーンとかウソと言ってもいい様な情報操作で推し進められてきた今の原発事情から本当のクリーンとか、もっと日本にあったエネルギー確保に切り替えるのはこの機会しかないはず。

 

 ・・・勘違い
【統一地方選挙〜地震の被害が著しい地域では、選挙が延期されます−政府広報】
という事で、当地では選挙はなかったけれど、Twitterなどで流れる選挙話に
「(投票に行って)権利を行使しただけなのに、投票所の立会人の方々は、
なぜ「ありがとうございました」というのか・・・」
というつぶやきに返して
「最近、役所が私たちの事を「お客様」って言ってきます。 」
というやり取りがあって更に
「私が行った投票所では、「いらっしゃいませ」といわれました」
次には
「「何名様ですか?」とかゆわれなかったかにゃ」と

 そう言えば3年ほど前にわけの分らない体調不良で一番近い県立病院に通った時に診察順番で呼ばれる時に「** サマ」と呼ばれてビックリというかとっても違和感を感じたものでしたが、今は投票所でも変な感じ方をされる言い方をするんですかねぇ!?
 これまたお役所仕事という事でしょう。そう決めたからそうする、そう言う。とね。
 ニコッと作り笑顔ででも言ってもらえば、デレッと騙されるかもしれないが、おそらくそうじゃないんでしょうね。

「ありがとうございました」つながりで、日中に聞いているラジオではこういうのがありましたね。
シチュエーションは【とあるスーパーで見かけた光景】とか。

 親子で買い物に来た小学校低学年の子がレジで、母親の次に続き、自分の小遣いなのかお菓子を一つ清算をしようとしたら、近くにあった募金箱が目に入ったらしい。
急に商品棚に走って行き、一度は買おうと思ったお菓子を棚に戻しそのまま募金箱に行って買うはずだったお金を入れたそうな。
レジを打つお姉さんは少し震えた声で「ありがとうございました」と・・・

 投票所で「ありがとうございました」だの病院の順番で「**サマ」となんては言われなくてもいいんだよねぇ。そう言えと指示する方はまずは接客姿勢からという事だろうが、ホントの中身に至るには何年かかることやら。愛想なく「ありがとうございます」やら「**サマ」よりは、たらいまわしを止めてコストも下げてもらう方が余程いいんだが。
 延期になった当地の投票所でも「ありがとうございました」と言うんだべか!?
 それとも「ありがとウサギ・・・ぽぽぽぽ〜ん」の方がまだウケそうな。

・・・連想

立法府

りっぽうふ

リッポウフ

リップオフ

rip off

'11/ 04/ 9 震災から4週間、これが最大か!?。余震という震度6弱。 

 体感的には11日の大地震より振幅が大きく衝撃は鋭角的というか激しい揺れだった。そろそろ寝ようかなぁ・・・という23時50分頃。幸いだったのは揺れる時間が大地震の時よりは短かった事だけ。しばし家の外を見回り、大きな被害は無いことだけ確認した。 。深夜でもあり、停電で明かりが消え、その他には何もすることがなく、携帯のラジオ機能で震度やら震源地を聞きながら床についた。津波警報、注意報も報じられ「ウワァ又かぁ!」とラジオに聞き耳を立てていたが波高は50cmとか1mとか言っている。既に到達とも。

 前回の大変な事態からは避けられそうだとおもいながらも中々寝付けない。結局眠りについたのは外が白み始めてからだったようだ。  11日の地震以来余震はひっきりなしに毎日あった、気象庁のデータを見ればM6クラスも随分有ったようだが、さすがこの晩のM7.4は今までで最大。これで最後にして欲しいと切に思う。

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「よらしむべし、しらしむべからず」(由らしむ可し、知らしむ可からず)
「為政者は国民から信頼されて導いていかなければならない。しかし、国民に正しい教えを完全に理解させるのはとても難しい。」
元は孔子が論語の中で書いた言葉だそうだ。なんと2500年も昔の言葉という事になるんだねぇ。読み書きが出来る人のほうが少ない時代。確かに正しい教えを完全に理解させるのは難しかったんでしょう。それから2500年経った今では幸せな事に読み書きできない人はとても少ない・・・はずだよねぇ。そして「よらしむべし、しらしむべからず」と言う時、今は「さっぱり政府は国民に(或いは野党、メディアに)情報を公開しない」という様な意味に使われるし、自分も元の意味を知らずにそう思っていた。
一般的な情報なら為政者よりも国民よりも多いかもしれない。きっとそうだろうなぁ特に人の気持ちなど今の政権中枢を構成する人間などはむしろ理解できないんじゃないでしょうかねぇ。

 一日何回も流される「AC」とかのCMでは「デマに惑わされないように」と繰り返す。風評被害という事にもそう言いたいのでしょう。なんでも社会学とかでは、「風評被害というのは、正しい情報を伝えないことによって起こる」・・・「人間は自分の身を守ろうと考えるので情報が不完全な時は、余計に不安になって慎重な行動になる」・・・「風評被害というのは悪いことでも異常なこともなく、情報が不足した時に起こる正常な人間の社会活動」という事だそうだ。
 ま、これは先週書いた武田邦彦氏HPからの受け売りなので彼流の言い回しかもしれないが、確かにそう思う。ちゃんと正確な情報を知らされていると認識すればあれこれ「これは裏がある」とか普通思うだろヨ。

 これだけの惨状を目の当りにし、何とか復興を目指して・・・と思えば元気の出そうな話題なり前に向く気持ちに奮い立って来る様な話題を探したいのだけれど、嘆かわしい様相に目が向いてしまう。
 義援金配分もその一つ。阪神淡路の時は災害後※20日経たずに被災者に最初の配分がなされたそうだが、今回は阪神淡路よりはるかに多くの義援金が集まっているにも関わらず、今だそn配分がなされていないとニュースでは報じられている。

※正確には【1回目の分配は震災2週間後に死者行方不明者、全半壊と全半焼世帯に10万円ずつ見舞金として配布。2回目は5カ月後以降】
という資料があったが、今回災害後4週を経てようやく配分基準が決まったと8日報じられた。募金した方は少しでも早く被災者の助けになれば!という思いが一番強いはず。被災範囲が広いというのも分るし自治体職員も被災しているのも分るそれだけに、現場、地方自治からの距離がこれほど離れている体制は今まで無かった気がする。「国民の生活第一」を謳った意志を排斥した結果という事か。

 支援物資のときもそうだったが、公平なり混乱なくシステム的にとか考えるのだろうが事は一刻を争う場面では、まずは!そして次にと考えるのが正常だろう。被災者は着の身着のまま、サイフすら持たずに避難しているケースが多いと思う。隣町までスーパーコンビニも営業し始めてきても、なんら自分の手で求めて買うことが出来ない状態の人が多々あるはず。ひたすら配給を待ってしのぐ状態はそれでなくとも打ちひしがれた気持ちから立ち上がるのは大変だと思う。最初の一時金数万円でもいいではないか。算出方法やら公平性はそのまずは!を経てから行えば!だからお役所仕事と言われてしまう。
 現場のそれまでお役所のスタッフは今だかつて無い状況で頑張っている事はみな承知。だからこそ、災害を免れている他所の役人がしっかりフォローしないと。・・・

 追記
 未曾有の大惨事に何かと後手後手、支援物資供給の遅さ、情報開示に感じる隠蔽。体制、大組織への不信感等々を感じる元はなんだろう・・・自分だけなのかなぁ!?もしくはネットにありがちな風評とか、ACの広告で繰り返し流される【・・・デマに惑わされないように・・・】とかいう文言もあるのか!?
 4月6日には総務省から要請と言うカタチながら、特にネット情報に対する規制とも受け止められる。:総務省サイト
【東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する電気通信事業者関係団体に対する要請】
なるものが発せられた。明らかに「インターネット上の流言飛語」と表現している。ネット上で発信しているニュース形態やら元ジャーナリストとか元政治家とか特に体制批判側をイメージしやすい表現に受け取れる。表向きはプロバイダーが自主的に、そういう流言蜚語と判断される情報発信者に情報削除を促がせ!と言う内容のようだが、言外の圧力を感じさせる。だから評論を発するユーザーなどは「言論統制」が始まった。と反発する。

 こういった直接的な不信感もあるが、大地震以来感じている政府、役所の後手後手対応、お役所仕事。勿論現場で黙々と救援、支援に当たっている公務に対する不満ではなく、そちらには敬意とありがたさを切に思う。それ以外の部分ということだ。
 つい2,3日前に電力料金の請求書が来た。コンビニ等でも支払える振込み票が付いた物。今月は検針と請求書がないなぁ・・・と思っていたのは、地震後の停電中。停電復帰後にネットで東北電力のHPを見ると:東北電力
【・・・当社は、このたびの東北地方太平洋沖地震等の影響により、岩手県、宮城県、福島県の各県の一部地域で検針を見合わせております。  道路交通事情等で一時的に検針できないと判断された地域の平成23年3月分の電気料金に
つきましては、誠に勝手ながら、電気供給約款にもとづき、前月の平成23年2月分のご使用量
と同一としてご請求させていただき、4月の次回検針結果に基づきご精算させていただきますの
で、ご理解いただきますようお願い申しあげます。あわせて、平成23年3月分の電気料金のお
知らせにつきましては、今後お客さまに個別に郵送させていただきます。・・・ 】

 とあったので、支払いは4月分で一括なんだろうあぁと思っていた矢先の請求書だったので、あれ!?と思っていたら4日付けの請求書が来た5日後の9日に個別に郵送なるものか「お知らせ」とかいう説明葉書が届いた。

 先月の3月22日には本来は前週の15日が締め日だった確定申告の延期分の申告が停電復帰後早々になされた。まぁこれもしておく義務なのでそれはそれで正常に業務遂行という事だろうが、隣市が壊滅的な災害に見舞われている中、すぐ境を接した行政の在り方として支援よりは 税の徴収をまず決めて!という姿勢に違和感を感じたものだ。
 金を徴収することだけはいの一番に精をだし・・・あ〜ヤダヤダ。


 親方日の丸的なライフラインの独占企業体とそれこそ公務そのもののやり方にすっかり硬直した組織行動しか取れない状態に見える。先に現場で活動している自衛隊・消防・警察・医療・被災地域役場の苦労に敬意。と書いた部分大方はそうなんだが、その中でも、3月11大地震直後の晩に即刻250名の職員を組織し救援に駆けつけた兵庫の緊急消防援助隊など、そんな行動には涙が出るほど嬉しく頭が下がる。だが、移動途中に受ける混乱した指示で実際に宮城県山元町で作業に当たったのは14日だったそうだ。
 作業開始1時間後、今度は対策本部からの指示で「南三陸町へ移れ」と!災害後の72時間という時間のクリチカルさが念頭にある隊員の心境はいかばかりか!と思う。:asahi.com
【・・・だが、地元の消防団員や消防署員からは「もう帰るんですか」「行かないでくれ」と言われた。「すれ違う町民と目を合わせられなかった」と西宮市消防局の藤岡さんは言う。 】

 そんな硬直した頭の指示系統に振り回されて本来の機能実力を生かせなかった場面が多々あるような気がする。ルールといえばルールなんだが、法の在り方が役人のマニュアルとして作られている性格が強い今の立法形態の弊害なんだと思う。志高い人材も多いはずなのだが、長年居座ると保身と既得権益擁護に陥る官僚、役人組織が閣法として立法の90パーセントを占め、現実には議員が作る法律など1割というのが今の状態。平時にはそこそこ回り、法律を作る側には負担の低減と利益をもたらす。なにせ現政権の支持母体に自治労があるわけだからそこを絞るような政策決定など今の政府はしない。ホントの政治家ではないんだろうなぁ。
 そんな決め事にしばられ未曾有の危機にはそれが足枷になっている。官僚・役人・既得受益者が気に入る政府しか存在し得ないような今の国で変化をもたらすと期待して出来た政権だったのが、途中で変質した一番弱い部分があからさまになったのかもしれない。
'11/ 04/ 2 震災から3週間、ウグイスの初鳴きを聴いた。辺りは春の季節が着実に。 

 3月初旬に聴く事もあるウグイスの初鳴きはこの4月に入ってからだった。少し前に気仙沼では鳴いたよ。と聞いていたが今年はやはり冬の雪も多かったし、寒さも強かった気がしたのでちょい遅めなんでしょうかねぇ。
 震災から3週間経過してまだまだ行方不明者も多く、行き交う車に災害支援の通行もおおい。 その中で自然の遷り変わりを見ると安堵感と共に、あらためて今まで見知っていた災害との桁外れな規模の大きさを思い知る。

 気温も上り、春らしい陽が差した日、開墾畑の「畑起こし」というのか、小型の耕運機を動かし、均した。なんやかんやとこの畑も4年目になる。今までの経験からは春蒔き野菜は葉っぱが虫に食われるパターンが続いている。かといって農薬散布もしたくは無いし、今年は極力食われにくいような作物を選んで見よう。まぁそれでも全く食われないことはないんだろうが・・・。
 ログワークは冬に伐っておいた杉材の運び出し。小屋組み材の用材として、まずは皮剥き。真冬、特に寒い時が建築材の伐採がいいんだというが、これをログ材に皮を剥くのは結構しんどい作業。木が休んでいる期間のは荒皮もビッチリ木質に張り付いている。暖かい季節に伐ったものはツルツルと剥ける皮も、冬伐り材はこれが中々剥げないんだよねぇ。

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「東京電力勝俣会長、事故後3週間を経て記者会見」
 3週間目で初の東京電力勝俣会長記者会見。映像◎Part2 22分辺りから注目。
先週、このHPでは東京電力は政官業癒着という書き方をしたが、+メディア懐柔も続けていたという事ですね。
会長職はもっぱら接待役という事かな、事故時点はマスメディアOB(う〜ん!?)の上海接待旅行中だったと言うことですねぇ。質問者はフリーランス記者「GJ」。
 接待側が費用の殆どを持ち、接待される側にも「アゴアシ+付きではないよ」というような意味合いで小額を出させ領収書を用意する。というやり方ですこれは。ま、接待のよくある手口です。こういう日本の裏側を牛耳っているのは「政官業・電・米のペンタゴン」という言い方をしている評論家もいたなぁ。

 中央キー局の報道はこの2時間を越す記者会見で何を報じたか!?会長以下役員の頭を下げる場面と、差し障りの無い説明を流しただけ。会見質問で、普通の人たちなら聞きたい事を質問していたのはフリーランスと言われる記者達。
 あらかじめ、会見前には「質問者は社名と名前を言って・・・」と組織に属する記者には言外の圧力を書けるものだから、サラリーマン記者は肝心な事は質問できない。政府系記者会見の記者クラブを廃止すると言った代議士が大手メディア総掛りのバッシング記事を書かれる背景がこういうことであろう。意志高いジャーナリストがスピンアウトしフリーランスに転ずるのもここにあるんだろう。
 既存メディアの世論調査とネットのそれとが反転するような、結果もそこにある。

 かつて、中越沖地震の際も、このクニのトップだった安倍伸三は柏崎刈葉原発に飛んだ。国の長たるものの最優先される事は国民の安全を保証する事だ。そういった意味では原発の正常異常を判断する事は至極当然なことではあるけれど、それだけリスクの高い施設でそのリスクがどれだけの事なのかを正確に伝えてはいないと思う。今回の震災でも福島原発に菅直人氏は飛んだと報じられているが、それは適切な行動だったのかどうかはかなり疑問な所、なにせカイワレ大臣なのだから、元々持っていないカリスマ性を演出しようとしても、本来のやるべき事と、作ろうとするイメージではもはや底の浅さがバレているので、何をやっても信頼感は生まれない。2度目に福島入りしようとした20日は降雨で取りやめ!と放射性物質が雨で落ちてくるのを避けたため!とこれはメジャーではないメディアでは共通認識。

 それだけの原発の危険性は政府もメディアも充分認識している。事故後報道でも、1号機〜4号機までそれぞれの事故事象(事象という言葉は嫌だなぁ他人事すぎる)でメディアは特に3号機の状態を質する会見質問が目立った。その質問をする何故か?という背景を説明する記事は無かったが、その質問意図が3号機だけで使われているMOX・プルトニウム混合燃料である事を前提にしたものだ。だがその危険性も含め詳細を報道するTVはない。とうとう30日に、原発敷地内と言っているが、しっかり押さえ込んでいるはずの原発心臓部からそのプルトニウムが漏れていた!という事がハッキリしたわけだ。この物質の危険性と検出された意味は、ネット等で調べてみればすぐ分る事だけれど、そういう詳細を解説してくれるTVは無い。

 異端の研究者とかトンデモ学者とかのカタガキが付いて回る武田邦彦氏。
「地球温暖化は日本にとっていいことだ」と言う人だ。
確かに言っている事をバラエティ番組などで聞けば「エッ!?」と思うようなこともあるが、結構著作も売れている。どこかへんな説得力もある。かつてはウラン燃料の研究もしており、もとは内閣府原子力員会にもいたわけだから、全くの○チガイでもないだろう。この人も今回の東電、福島原発事故以来、盛んに自HPに関連記事の更新を毎日の様にUPしている。 今回の原発事故の被害の深刻さを説いてはいるが、頭っからの原発否定ではない。安全な原子力利用は肯定するという論理。そこは自分も理解は出来る。
 ちなみに氏のHPのコーナーの一つ「環境ロマンスカー」にこんな一文が載っている。全文を読んだ方が脈絡が分るが、末文だけ引用。
【・・・私は高等学校の卒業式に呼ばれて祝辞を述べる時、時間というものの持つ意味を話すことがある。高校時代というものは、どの人にとってもほろ苦いものだ。それは成長過程の自我が悔やみを残すからだ。
「君たちは今日、高等学校を卒業する。喧嘩したことも憎んだ友達も、受験に失敗したこと、辛いことがあっただろう。でも、時間というのはそれを助けてくれる。時間は戻ってくれない。
 だから、喧嘩したこと、失敗した受験を忘れるのだ。時は戻らないから、忘れてしまえばその友達の顔は親しげに見える。失敗を忘れれば明日に向かって、新たな気持ちで生きることができる。過去は忘れよう!時間は追いかけてはこない」 】

 結構楽観論が好きそうな人物にも見えるが、今回の福島原発の影響については悲観的な見方をしている。
 むしろ今のTV報道の方が楽観的過ぎるように見える。閣僚自体が、欧米各国の在留外国人に「福島から避難せよ」みたいな勧告を出している現状にも「保守的な判断で、それはそれぞれの国の判断。」というような説明であったり、異口同音に「直ちに健康に影響は無い」とか各都道府県の測定発表数値に「人体には影響は無い」とかいきなり基準値を上げるとか、どう見ても胡散臭いとまでは言わないが正確な情報開示がなされているとは受け取りにくい。勿論ウソを公表しているわけでは無いだろうが、パニック・不安を抑えなだめる事が主眼の様な面だけではなく、正確で偏らない内容と受け止められる説明をしてもらえば良いだけなのだが。

 原子力は人間の今までの歴史の中で知り得て実証できた最大のエネルギー源であることは否定できない。ただ単純に見える薪ストーブやら焚き火でも、失火・類焼すら毎年発生する。ただ人が手に入れた原子力は火力とは比較にならない莫大なエネルギー源故のリスクも莫大なもの。何重にも安全策を嵩じてもミスを冒せば焚き火の火事どころではない、何十万にも何十年もあるいは孫子の代までその過失を負わせる。  人を殺すための武器としては安全性など二の次で以いかに相手を殺傷する効率を持っているかが評価値かもしれない。だがその膨大なエネルギーをコントロールして有用に使うことが出来れば人類の未来に対して絶大な価値のあるものだと思う。枯渇する化石燃料を考えれば、電気エネルギーを得る手段として太陽光、風力、潮力、高効率タービン、とか手段はあるだろうが、この危険極まりない原子力。それを放射線が害を及ばさなくなるまでの時間まで反応エネルギーを活用し続けられる制御技術を持ち得るのが究極の姿なのだろうが・・・今は遠く及ばない。ま、その設計もだし、維持する管理技術もしかり・・・

 日本は世界で3番目に原発への依存率国であり、つい31日No1依存率国のフランスの原発事故支援を受ける事に決めた。TV報道ではそうなっている。事実はどうなのかは分らないが、日本という国は原発で電気を使ってはいるが、それをちゃんと制御し使っているというレベルではない。という事がバレてしまっただけというそれが事実なのかもしれない。 何故、米国は自前の無人機を飛ばして、福島上空から放射線量を測定するのか、なぜIAEAは自分で測定器を持ち回り測定するのか?今公式に発表する「政府機関の発表値は鵜呑みに出来ないから」という意味合いしかないだろう。文部科学省が毎日発表する全都府県の放射線量データ一覧には福島、茨城、宮城のデーターがない。地震被害のためとなっていたが、個別には茨城県内として、東海村の研究所と東大のデータが16日から公表されている。宮城では東北大データが18日から。文科省の一覧表のデータ復活はつい28日から。福島県内の周辺詳細データでも半径30km地点で浪江地区辺りの測定ポイント、ホットスポットと呼ばれる云わば吹き溜まりみたいな場所の高い値を示すポイントが消えたりしている。

 支援を申し出た、フランスでは電気エネルギーの8割を原発が担っている原発依存度No1の国、そんな国は当然原子力エネルギーで動く軍艦すら作っている。今までの原発技術水準は世界トップレベルというのは本当だったの!?とすら思える。
 原子力発電約20%+事実上原発と抱き合わせの揚水発電約10%の計30%を占める原発が供給するエネルギー源も。わずか0.2%という風力・太陽光などの新エネルギーに置き換えてゆく機会が今かもしれない。売電という今の既存の電力システムへの補間だけではなくて小エリアなら新エネ+揚水とか別な蓄積システムとかで構成する独立系とする事も可能であろうし。

 これを書いている脇で映し出しているTVの映像、NHK総合は、東日本各地の天気。週間天気予報、おまけに風の方向を 繰り返し流し続けている。それを見て視聴者の判断の何を促がそうとしているのだろう。西風なら安全だよ!か?でも汚染水は海に流れ出しているし海の魚は食物連鎖を経て北にも南にも泳ぎ回るんだよなぁ・・・  

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